マツタケの人工栽培に光明!?

マツタケをマツタケたらしめる「ゲノム」って、なんですか?

2005.01.27 THU

ついにマツタケも人工栽培できる時代に?! と、全国のマツタケファンを驚喜させるニュースが、昨年暮れに報じられた。日本のバイオ企業「タカラバイオ」が、マツタケゲノムの解析に成功した、というのである。

「ゲノム」とは、生物の容姿や性質などを決定する遺伝情報の総体のことだ。そもそも「遺伝子」とはアデニン(A)、チミン(T)、グアニン(G)、シトシン(C)という、4種類の塩基という物質が、2重螺旋状に組み合わさって構成されるDNAの中で、生物に必要なたんぱく質などを作る特別な配列を持つものを指す言葉。詳しくいうと遺伝子となるDNAを含む、生物が持っているDNAの全体がゲノムとなるわけで、「マツタケゲノムが解析された」とは、マツタケに含まれるDNA全体を構成する、ATGCの並び順が明らかになった、ということなのだ(ついてこれてますかね?)。

要するに何が言いたいのかというと、マツタケゲノムが解析されただけで、即座にマツタケがドシドシと人工栽培されるってもんでもないぞ、と。実際に人工栽培を実現させるためには、そうして明らかになったDNAの配列から、マツタケの人工栽培を困難にしている遺伝子などを探り出していかなければならないのである。全国のマツタケファン諸氏、とりあえずは残念!

とはいえ。ゲノムが解析されたことにより、いわばマツタケの“設計図”が入手できたわけだから、従来に比べ人工栽培実現への道のりがグンと短縮されたのは、間違いない事実。同様に、2003年に解析完了したヒトゲノムならば、治療が困難だった遺伝病の解明などに役立つわけで、それが即ちゲノム解析の意義なのだ。マツタケの陰に隠れたが、昨年は他にもイネやニワトリなど、重要な生物のゲノムが続々と解析されており、今年も新たな発見が相次ぎそうな模様。遺伝だけじゃなく、株価にも影響を及ぼすゲノムの世界、そろそろ知っておくべきですよ。

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