東京ローカルルールに東京消防庁が提言!

エスカレーターはもう歩いてはいけないの?

2005.04.21 THU

ゆく人の流れは絶えずして、しかも、もとの人にあらず。濁流のような東京の交通量と人の多さに、上京組の皆さんは、当初、戸惑いと興奮をおぼえませんでしたか? そして、しばらくすると東京にはいくつかの暗黙のルールがあることに気づいたはず。

すなわち、「満員電車でドアの近くにいる人は、たとえ自分の降車駅でなくとも1度出て降りる人を通す」、「終電後の駅付近では、指定の乗り場以外でタクシーに乗らない」、「繁華街や駅近くの混雑した場所で歩きタバコをしない。条例で禁止されている区域もある」などのことだ。東京人にとっては常識であるこのルール。放っておけばカオス状態になりかねない人口集中都市が生みだした最低限のマナーなのだ。

さて、そんな東京ルールのひとつに「エスカレーターは左側に立ち、右側は急いでいる人が歩くために空けておく」といったものがある。ところが、東京消防庁の対策委員会は、さらに厳しい「エスカレーターでの歩行は避ける、運転速度への配慮、低速化」などを柱にした提言をまとめたという。ナヌッ! せっかちな東京人にとって、これは由々しき問題。本当にそんな新ルールの必要性があるのか。東京消防庁広報課に直接聞いてみました。

「この提言は、昨今、エスカレーターの事故が相次いでいることからまとめられたものです。運転速度が速いほどつまずき等の発生率が多いのは確かですし、そもそも片側歩行自体が危険という意見があります。ただ、これはあくまで事故に注意してほしいという趣旨の提言であり、条例化の動きはいまのところありません」

ホッ。これで罰せられるということは、ひとまず無さそう。しかし事故の過半数は高齢者という事実を考えると、エスカレーターも思いやりの精神で利用すべきなのは確か。ちなみに泥酔者の事故も3割を超える、とのことなので決して他人事ではありません。調子にのってディープな事態を招かぬようくれぐれもご注意を。

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