ロザリア、シンシア、セニョール…???

奇妙なネーミングが続出新顔野菜の台所事情

2005.07.21 THU

シンシア、ハニーティム、スティックセニョール…っていったい何かわかります? 実はこれ、みんな野菜の名前なのだ。スーパーやデパートではこの手の「新顔野菜」を見かけるようになったが、『月刊農業経営者』の昆吉則編集長は、その登場をこう解説する。「確かに最近、珍しい名前の野菜がたくさん出てますが、急に開発されたわけではありませんよ。たとえば、茎ブロッコリーの『スティックセニョール』は、もともと日本で開発されたのに受け入れられず、アメリカに輸出されて人気が出て逆輸入された例。新顔野菜にアスパラやカボチャ類が多いのも、輸入で通年食べられるようになって購入機会が広がった結果、いろんな種類が出回るようになったからです」

ちなみに、冒頭の野菜の名前はいずれも学術名ではなく、単なる商品名である。これら新顔野菜には、関西で鍋料理に使われてきたみず菜がサラダとして利用され、海外から「MIZUNA」として逆輸出されて急速に普及したほか、沖縄ブームにおけるゴーヤ、焼き肉ブームのサンチュなど、その時々の食ブームで広まる例もある。

「いずれにしても、新食材をリードしているのは『外食産業』です。家庭で調理する機会が減り、外食で流行ったメニューの食材がそのままスーパーなどで販売されるようになった。サラダのスタイルが多様化し、外食産業が消費者にいろんな野菜の食べ方を教えているのが現状です」

そういえば、新顔野菜はサラダ素材が断然多い。その売れ行きを近所のスーパーの店長にさりげなく聞いてみると…。

「正直、あまり売れてないかな(苦笑)。テレビなどで取り上げられたときだけは、一時的にすごく売れますが…。いつも買っていくのは、飲食店の人たちですね」

一般消費者への浸透はどうやらまだまだだが、エリンギのようにメジャー昇格した例もある。時代先取りで「新顔野菜」をチェックしておけば、料理好きな女子との会話も弾むんじゃない!?

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