あなたにもできる人命救助

突然の心停止から命を守るAEDをご存じですか?

2006.04.20 THU

突然、通勤ラッシュのホームで、目の前の人がばったり倒れたら? すぐに救急車を呼んでも、東京都内では現場到着までに平均5~6分。心停止の場合、何もしないとその5分の間に生存率は約10%まで低下する。そこで心停止後の生存率を高めるため、公共機関や人が多く集まるところに設置されているのが、AEDと呼ばれる機器だ。

AEDとは「自動体外式除細動器」の略称。電気ショックで、心停止の原因となる重症不整脈(心室細動)を取り除くものだ。1年半ほど前までは、医療従事者のみが使用できる機器だったが、平成16年7月の厚生労働省医政局長通知によって、一般市民にも使用が認められるようになった。これを受け、現在では駅や公共施設、スポーツ施設など様々な場所に設置されている。

使用方法はいたって簡単。電源を入れると音声メッセージが流れ、案内に従えば誰にでも扱える、らしい。しかし本当に簡単なのか。実際に講習を受けてみた。

AEDの講習は「救命講習」に組み込まれている。今回は臨港消防署月島出張所で、人工呼吸や心臓マッサージなどを含んだ3時間の講習を受けたのち、AEDを動かしてみた。音声ガイダンスにそって手順を踏みさえすれば、所要時間1分弱で終了する簡単な作業だ。しかし、これがパニック状態下でいきなり使うとなると、少し自信がない。講師の大曽根消防司令補いわく「一度でも触って、動かしたことがあるかないかで、現場での対応が大きく違います」とのこと。また「周りの人に呼びかけるときは、『119番お願いします』と一緒に、『AEDがあれば持ってきてください』とつけ加えるように」とのご指導も。

この講習、東京消防庁や東京救急協会に申し込めば、テキスト代1400円で1名からでも受講できる。心停止から2分以内にAEDを使えば、75%以上の命が助かるとのデータもある。いざというときのために、一度でいい、あなたにも受講をオススメしたい。

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