原材料はどちらも“魚肉”なんだけど…

「魚肉ソーセージ」と「かまぼこ」この違い、説明できる?

2006.06.01 THU

仕事を終えた帰り道。がんばった自分へのご褒美にコンビニでビールを買う。つまみは魚肉ソーセージ。フィルムをむいてぱくっとイケるのがうれしいね。しかし、そこでふと考えた。魚肉ソーセージの原材料は、隣のチーズかまぼこと同じ魚肉。でも、名前はソーセージ。うーん、何が違うの?

「農水省の加工食品品質表示基準で定められているんですよ。魚肉ソーセージは脂肪含有率が2%以上で、魚肉の原材料比率が50%を超え、植物性タンパクは20%以下。チーズかまぼこは ケーシング詰め特殊かまぼこ という分類で、脂肪含有率2%未満、魚肉以外の材料を加えたものです」(日本水産 加工品課・遠藤純子さん)

ケーシングとは例のフィルムのこと。チーズが入っているから 特殊かまぼこ なんですね。ちなみに、社団法人日本缶詰協会魚肉ソーセージ部会によれば、魚肉ソーセージによく使われるのは、ヒメジ、ホッケ、スケソウダラ、イトヨリなどだそう。

そうそう、魚肉ソーセージ発展の歴史にはこんな裏話も。1952年、西南開発株式会社がアジ類を使って本格的な生産を開始。その2年後、ビキニ環礁の水爆実験による風評でマグロ価格が低下すると、原材料はマグロに取って代わる。これが結果的にコスト低減をもたらし、一般家庭への普及につながったという説が。

最後に、50種類近く(そんなにあったんだ…)の魚肉ソーセージを品評、オリジナルレシピも掲載する「魚肉館」というウェブサイトをご紹介。

「メーカーごとに商品のカラーが微妙に違うのが面白い。なかにはタイ風レッドカレー味、ゆずの香入り、イチゴミルク味、豚の腸詰めといった珍商品もあるんです」(管理人・宮嵜民江さん)

ふだん何気なく食べていた魚肉ソーセージが、こんなに奥深いものだったとは…。いずれにせよ、かまぼことの違いもわかったことだし、これで心おきなくビールが飲めるってことで。

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