感染すると胃ガンのリスクが10倍に!?

胃酸で死なない「ピロリ菌」感染の予防法はあるの?

2006.10.05 THU

「ピロリ菌」って知ってる? 何だかリボンでもつけていそうなかわいらしいのを想像しちゃうけど…その正体は、胃の粘膜に生息する細菌。そもそも、胃袋の中は胃酸によって細菌は死んでしまうが、ピロリ菌だけは例外なのだ。しかも、これが胃ガンや十二指腸潰瘍の原因のひとつともいわれている。

厚生労働省研究班の調査によると、感染者の胃ガン発生率は非感染者の約10倍。そんな恐ろしい菌が胃にいるかもしれないなんてイヤー!…ということで、東海大学医学部の高木敦司教授に、ピロリ菌に関して詳しく聞いてみた。

「R25世代の感染者は少ないですが、50代以上の約7割は感染しています。さらに毎年、感染者の0.5%から胃ガンが発見されているのです。ピロリ菌の有無は血液や尿(抗体)や便を採取して調べます。ピロリ菌が陰性なら問題ありませんが、陽性の場合は除菌治療という方法もあります。一般的な治療法は、2つの抗生物質と胃薬による“三剤療法”。除菌治療によって下痢などの副作用を引き起こすケースもありますが、アレルギーのない人なら、さほど問題はありません」

ただ、厚生労働省研究班によると、除菌治療で胃ガンを防げるかどうかは、現段階ではハッキリしていない。そもそも、除菌治療は現在、胃潰瘍や十二指腸潰瘍に限り公的保険が適用され、胃ガンの前兆である胃炎の患者がピロリ菌の検査をする場合は適用されないのだ。うーん、胃ガンになる恐れがあるのに保険が効かないなんて…。感染を防ぐ方法ってあるんですか?

「衛生状態の改善とともに感染率は昔より低下していますが、乳幼児期の飲料水を介する感染経路もあります。つまり、成人してから気をつけていても、このケースは防ぎようがありませんね」(高木教授)

ガーン…。もちろん、胃ガンの原因はいろいろあるけれど、もし人間ドックでピロリ菌感染が発覚したら、用心したほうが身のためかもよ。

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