将来の自分にスペアパーツを残す

抜いた親知らずを保存する「歯の銀行」ってどんなもの?

2007.03.29 THU

いくつになっても歯医者はイヤなものですが、R25世代なら“親知らず”の処置を迫られる機会、結構ありますよね。前触れもなく腫れたりした日にゃ、痛すぎてオチオチ仕事もできません。親知らずってそもそも必要なんですか? ティースバンク(歯の銀行)を運営している広島大学の河田俊嗣さん、教えてください!

「従来の歯科治療では、磨きづらい親知らずは虫歯の連鎖を起こす原因になるため、若いうちに抜いてしまうのがセオリーでした。しかし、現在は“自家歯牙移植”の技術が発達したので、虫歯などの理由で別の歯が抜けた場合に備え、移植用パーツとして残しておく歯医者さんも増えています」

抜いた親知らずが、別の歯があった所にちゃんとくっつくんですか?

「最新の技術をもつ歯科医によって移植した歯は、ほぼ一生使い続けられます。もともと自分の歯だから拒絶反応の心配がないし、普通の歯に近い感覚で噛みごたえも伝わります。保険適用になるので治療費も安くすみますし、インプラントなどと比較しても、圧倒的にメリットが多いですね」

むむ。じゃあ抜かずに残しておいた方が断然お得っぽいですね。

「ですが、親知らずはもともと虫歯になりやすく、将来的に移植の機会があっても、そのときまで口の中で健康を維持するのが難しいんです。そこで、健康なうちに抜いた歯を冷凍保存できるティースバンクの出番になります。最大40年間保存しておけるので、必要なときに解凍して移植治療を受けることが可能です」

うまく使えば入れ歯を回避できますかねえ。…ところで、親知らずを抜くと顔が小さくなるって噂、本当ですか?

「うーん、俳優が役作りで奥歯を抜いたりしてますが…実際のところ、歯を抜いてもアゴの骨の大きさは変わらないので、顔の大きさとの因果関係はないと思いますよ」

(鏡を見つつ)どうりで変わらなかったわけです(涙)。


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