携帯電話、本、マンガに雑誌…

ついついトイレにモノを持ち込んじゃうのはナゼ?

2007.08.30 THU



イラスト:タテノカズヒロ
アメリカのインターネットサービス企業・AOLが発表した調査報告によると、「トイレや浴室に携帯端末を持ち込んでメールチェックをする」と回答した人が全体の53%にも上ったそう。電車などで大半の人が携帯電話をいじくっている日本では、もっと高い数値が出るんじゃないだろうか。現に筆者も、トイレに長居しそうなときは携帯電話を持って入っちゃうし…。わざわざトイレに携帯電話を持ち込む人間の行動には、いったいどんな心理が働いているの? 行動分析学の専門家に聞いた。

「AOLの調査報告からは携帯端末を“持ち込む”というより“置いていく”ことへの不安を示しているように窺えます。現在の携帯電話は、他者とのコミュニケーションを図る非常に強力なツールとなっていますから、置いていくことに不安が生じる存在なのではないでしょうか」(法政大学文学部心理学科・島宗 理教授)

その結果として、トイレに携帯電話を持ち込む羽目になっている…ということらしい。片時も離れていられないのだ。

ところで、携帯電話と等しく持ち込み率が高い本や雑誌にも、ちょっとしたギモンが。よく「トイレで読書するとはかどる」という人がいるけど…実際どうなの?

「トイレは完全な個室なので、視覚刺激や聴覚刺激について比較的安定しており、妨害される要因が少ない場所。用が済むまでそこに居なくてはなりませんから、たとえ他の用事を思いついても、すぐに実行に移すことができません。このような状況だと、ふとした刺激に対する反応が消去され、気が散ることも減ってきます。集中して読書するには、トイレは最適かと」(同)

トイレと読書は、本当に相性がイイとのこと。さらに「他者から見られず、プライバシーを確保できる」という利点もあるトイレは、読書以外の“集中を必要とする作業”にも適しているのだとか。トイレに持ち込むべきモノは、意外と仕事道具だったりして。


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