意外に組織的かつ凶悪!?

世界各地に出没するイマドキの海賊を調べてみた!

2007.11.29 THU



写真提供/ロイター/AFLO
10月28日に報道されたソマリア沖での海賊事件。11月13日現在、乗組員1人が自力で脱出したものの、残りの22人がいまだ監禁されたままだ。我々は「海賊」と聞くと、大きな刀を振り回す、義手義眼のひげ面男をつい思い浮かべてしまうのだが、実際の彼らはそんなファンタジーなイメージと無縁の存在だ。最近の海賊事情について、海上保安庁の海賊対策室に聞いてみた。

「銃やナイフで武装するのがほとんどですが、なかにはロケットランチャーや機関銃を使用するグループもいます。彼らの襲撃方法は、接近してロープを使うなどしてよじ登ってくるというもの。ですから、狙われやすいのは舷が低くてスピードの出ない船となります」(海上保安庁)

なお、先日襲われた船舶は、日本企業が運航する『ゴールデン・ノリ』号というタンカーだった。では彼らの目的は何なのか。

「基本的には船内の機器類や船舶の装備品、または乗組員の私物の強奪です。その場合は船内を荒らしたあと、すぐに逃走するのがほとんど。しかし組織的な海賊は、船舶を乗っ取り乗組員を誘拐したうえで、多額の身代金を要求してきます」

たとえば同じソマリア沖で今年の5月15日に襲われた韓国の漁船2隻の場合だと、要求された人質24人分の身代金は約110万ドル(約1億2600万円)。韓国海員組合連盟が30万ドルを拠出し、さらにキリスト教団体から数十万ドルが寄付され、ようやく11月4日の解放に至ったという。

「海賊の撲滅は世界的な課題ですが、海賊事案が多く発生する海域は分かっているものの、拠点となる港や島については不明です。しかし、他国の海上保安機関などとの連携を密に取ることで、海賊対策の効果は徐々に上がっています。03年以降、世界の海賊発生件数は減少傾向にあるんです」

とはいえ、思った以上に深刻だった海賊の犯罪行為。あんまりのんきなことを言ってると、顰蹙を買うかもしれないので気を付けよう。


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