汚れまで取れてるの?

消えたニオイはどこへ行く?消臭のしくみに迫ってみた!!

2008.01.31 THU



イラスト:後藤亮平(BLOCKBUSTER)
消臭スプレーってホント便利ですよね。けど、あれってなんでニオイが消えるのか不思議じゃないですか? 一体どういうしくみなのでしょう。理学博士である東京大学の橋本和仁教授にお話を聞いてみました。

「布製品用消臭スプレーの場合、技術を2つ組み合わせています。1つは、イヤなニオイの排泄物を出す菌がいますので、その菌の活性を抑えて消臭するというもの。もう1つは、イヤなニオイのする物質を別の化学物質で覆い被せるという方法で、ニオイ物質を封じ込めて消臭するというものです」

室内の消臭も同じしくみですか?

「空気中の消臭は別のしくみです。一番メジャーなのが活性炭を使う方法で、ニオイ物質を活性炭に吸着させて量を減らすというもの。脱臭剤がこの方法です。ただ、ひとつ気をつけたいのが壁や床などの汚れ。空気中のニオイ物質の量は一定なので、タバコの煙を吸うなどして壁や床が汚れている場合、せっかく吸着しても、また壁などから二オイ物質が出てきてしまうのです」

ヤバイ、結構汚しちゃってるかも…。そういう場合はどのように消臭を?

「芳香剤などで使われている『マスキング』という方法が有効ですね。これは別のニオイを放つことでイヤなニオイを感じさせなくするというしくみです。ヒトの嗅覚にはニオイの中でも届きやすい優先順位のようなものがあり、マスキングの場合、イヤなニオイの物質よりいいニオイの方を感知するので、消臭された感覚になります」(同)

なるほど、消臭法は1つじゃないんですね。ひとつ気になるのですが、消臭って「キレイになった」こととは違うんですか?

「それは違います。夏場にワキや足にスプレーしたからといって、入浴しなくていいということにならないのと同じです」(同)

そっか、別に汚れを取ってるわけじゃないですもんね。スプレーすればニオイも消えるし、もう洗濯の必要がないな~なんて思ってた方。ちゃんと洗わないとバッチイですよ~。


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