「ほんやくコンニャク」がホントに実現へ!?

音声翻訳機能の最先端はココまできている!

2008.02.08 FRI


試作中の小型PC版音声翻訳システム。来る北京五輪では、日中、中日の音声翻訳端末を旅行者に貸し出すプランがあるというから楽しみだ 写真提供/国際電気通信基礎技術研究所
ドラえもんの有名な秘密道具に、「ほんやくコンニャク」というのがある。食べればどんな国の言語もペラペラになるという、アレだ。これさえあれば英語の勉強なんてしなくてもいいのに…なんて嘆いたことのある人も案外多いのでは?

それでも翻訳サイトや翻訳ソフトは日進月歩で進化しており、いまやちょっとした英文を訳すくらいなら、重たい辞書を持ちだす必要はなくなった。まだまだ訳文の精度に不満の声もあるだろうが、最新ソフトの中には、原文解析と訳文生成それぞれに個別の翻訳エンジンを動かすことで、より自然で適切な翻訳を実現する優れものも登場している。

その一方で、音声翻訳の究極形ともいえる「ほんやくコンニャク」に、ITの世界は着々と近づきつつあることをご存じだろうか。国際電気通信基礎技術研究所(ATR)が開発を進める音声翻訳システムでは、なんと口で発した日本語を自動的に英語化できるという。

実用化されれば、海外旅行や海外企業との取引が格段に便利になる画期的なもの。さっそく開発元のATRを直撃すると、実はシステムの一部はすでに実用化されているというから2度びっくりだ。

「NTTドコモの905iシリーズでは、iアプリ『しゃべって翻訳』というサービスを昨年から開始しています。これは旅行会話レベルで日英、英日の音声翻訳が可能で、携帯電話から声を抽出して転送し、サーバ側で音声翻訳処理した結果を携帯電話に送り返すものです。月額157円の利用料と、使用量(パケット量)に応じた通信料が必要ですが、905iは海外でも使えますので、旅行の際に活用できます」(ATR 音声言語コミュニケーション研究所所長・中村哲さん)

この『しゃべって翻訳』は、ケータイに向けて発した日本語を英訳し、その英文をその場で画面に表示してくれるサービスだ。周囲の雑音を抑圧し、声の特徴を的確に抽出する音声認識機能を備え、混雑した空港などのうるさい環境でも使用できるという。

さらには、まだ試作段階ながら音声合成機能との組み合わせにより、訳文も音声発信するシステムが控えている。つまり、外国人同士がそれぞれ自国語で話していても、かたわらの端末が会話を聞き取って自動的に翻訳、発声してくれるシステムだ。

うーん、すごい。このまま進化し続けると、ホントに「ほんやくコンニャク」が実現しちゃいそうですが…。

「究極の音声翻訳は、相手の発言を同時通訳のようにリアルタイムで聞こえる形でしょう。言語の種類もそのつど指定せず、全世界の言語を自動で判別したり、眼鏡型ディスプレーなどを併用して、言語の関連情報を表示させながら訳したりする手もあります。まるでSF映画のようですが、確実に実現に近づいているんですよ」(同)

筆者を含め、語学の苦手な人にとってこれは朗報だ。言葉の壁を感じ、これまで避けていた海外にも、どんどん旅立てる時代がくるのかも!?

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