秋葉原で人気「ブルーギルもっふるたん」

特定外来生物が各地で食べられているのはなぜ?

2008.02.28 THU

秋葉原で話題の「ブルーギルもっふるたん」って知っていますか? ワッフル形にさっくりと焼き上げたモチ「もっふるたん」に、ブルーギルのフライをサンドしたもの。あまり食べるイメージはないけどと、食べたら意外に美味い! これをなぜメニューに?

「インターネットのニュースでブルーギルが食べられることを知り、琵琶湖でブルーギルを仕入れてもっふるたんのメニューに加えることにしたんです」(ドラゴンアイス 秋葉原店・社長の田中博仁さん)

ブルーギルといえば、1960年に当時皇太子だった今上天皇がシカゴ市長から寄贈され、日本に持ち帰られた魚。食用研究対象として飼育されたが、2005年には生態系に被害を及ぼすとして特定外来生物の指定を受けることとなった。もともとは食用研究対象だったとは! 調べてみると、少ないながらもバスとブルーギルをメニューに載せる飲食店がいくつかあった。特に活発なのは、滋賀県の琵琶湖。琵琶湖博物館内レストランのバスバーガーとバス天丼など。なぜ琵琶湖ではこうした再利用が活発なのですか?

「琵琶湖のように恒常的に外来魚の駆除を行っている水域は例外的です。駆除水域の多くはため池か河川。河川は生息量も少なく、捕獲する技術が発展途上なのです」(琵琶湖博物館・中井克樹さん)

とはいえ、全国的に再利用が少ないのは、ビジネスとして成功し、歓迎する動きが出ては困るからとか。前出の田中社長も「利益にはならないが、ブルーギルが食べられると知ってほしい」と話す。それでも再利用が、こうして話題にのぼるのはなぜか。

「外来生物は、その存在が生態系に悪影響を及ぼしますが、責任は私たち人間にあるのです。そんな命を奪う責任感から、後始末をする以外に、有効利用を模索したくなるのではないでしょうか」(中井さん)

秋葉原で小腹が減ったら、「ブルーギルもっふるたん」を頬張りつつ環境問題に思いを馳せてみる?


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