“遅”くなるのは家具や家電のせい!?

無線LANの通信速度が遅くなるのは電子レンジのせいってホント?

2008.03.14 FRI


無線のアクセスポイントが電子レンジの真横にあるうえ、アクセスポイントとPCの間にスチールや金属製の家具が立ち並び、電波を遮へいしている。部屋の仕切りも鉄筋で、これで無線がつながったら奇跡的という部屋の間取り。これはさすがにやりすぎかも…? 図版制作/BLOCKBUSTER
無線LANを導入し、家のどこでもネットができるようになった我が家。が、どうもインターネットの通信速度が遅くなりがちで困っていたところ、友人から意外なひと言が。

「無線LANは電子レンジを使うと電波の混信が起こり、通信速度が遅くなるらしい」

「え?」って感じですよね。ホントにこんなことあるのかな? 日本中の電波を管理する総務省総合通信基盤局の新田さんに伺ってみました。

「それにはまず電波自体への理解が必要です。電波とは電気の波のことで、これが情報を運んで通信しますが、この電気の波には繰り返しの周期の長短があり、その周期を周波数という単位で表します。電波と周波数の関係をわかりやすく表すと、電波=人の声、周波数=声のトーン。例えば、私の隣に私と同じトーンで話す人がいたら、その2つの声が混ざり、聞く側にはひとつの雑音として聞こえてしまいます。電波の通信も同様で、周波数が同じ電波を受信側が複数受け取ると電波が混信します。先ほどの例でいえば、実は電子レンジと無線LANの周波数が同じで、これを同時に使用すると電子レンジの電波が無線LANの電波に干渉し、ネットの通信速度が遅くなるといった現象が起こり得るのです」

そういうことだったんですか!? でも、両方使いたいときもあるしそんなときはどうしたらいいのでしょう?

「電子レンジは強力な電波を利用しています。しかし、十分にシールドされている機種が多いので、並べて置くなど極端な使用方法をしなければ問題ありません」と教えてくれたのは、ALL About「LAN」ガイドの岡田庄司さん。

「無線の場合、どちらかというと電子レンジより隣の家から出る無線LANの電波を傍受し、干渉することの方が多いです。もしそれが気になるようであれば、干渉に強い規格に取り替えるのもひとつの手ですね。現在、無線LANの規格は『IEEE802.11a』『11b』『11g』という3種が主流ですが、『11a』はほかの2種や電子レンジと周波数が違い、干渉にも強いです。ただ干渉以外にも、金属には電波を遮断したり、電波の通信を弱める傾向があります。パソコンと無線のアクセスポイントの間に大きな金属性のロッカーや家具などがある場合は、配置替えをしてもいいかもしれませんね」

無線LANの電波がインテリアの配置、ひいてはご近所さんにまで関係していたなんて。もしネットの通信速度が遅いと思ったら、お隣さんも同じ状況なんて可能性もあるわけですね。今度お隣さんに、「ウチの電波ちゃん、干渉しすぎてご迷惑かけてませんか?」なんて、ペット感覚で声かけてみては?

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト