ぶらぶら~り、これ何に使うの?

扁桃腺と混同しちゃうけど…“のどちんこ”の役割って?

2008.03.13 THU



イラスト:牧野良幸
名前の最後に「んこ」が付いて、ブラリと垂れ下がる人体の一部ってな~んだ? そりゃあ、もちろんのどちんこですよね! でも、のどちんこって扁桃腺とどう違うの? もしや、なくなったら大変なことになってしまうとか。というわけで、意外と知らないのどちんこの秘密を大阪大学大学院歯学研究科・古郷幹彦教授に聞いてみました!

「まず、のどちんこは扁桃腺ではありません。扁桃腺とは、のどちんこの両側の赤いふくらみのこと。のどちんこは、正式名称を口蓋垂といい、口内の息を吐くスイッチの役目をしています。鼻から息を出すルートを開閉させ、ラッパや笛を吹くときに鼻から息が抜けないようにしたり、鼻から息が抜けないようパ行やカ行などの発音を助けたりするんですよ。のどちんこがうまく働かないと、『パ』が『マ』に聞こえてしまうこともあります。また、食事の際に鼻への逆流を防ぐ役割もしているんですよ」

いい役割ばっかりじゃないですか!

「悪いこともありますよ。いびきをかく原因のひとつですし、のどちんこが気道を塞ぐと睡眠時無呼吸症候群になる恐れがあります。そのため、あまりに大きいと手術で小さく切除するケースもあるんです。のどちんこは、個人差が生じるもの。まれに2股に分かれている方がいますが、先天的な病気なので支障をきたすようであれば医師と相談した方がいいですね」(同)

あの、たまにのどちんこが腫れるときがありますが、大丈夫なんでしょうか? 

「いえ、あれはのどちんこが腫れているのではありません。口に入った菌が腫らしているのは、口のなか全体。つまり、喉の奥が狭まるので、のどちんこが大きく見えるだけなんですよ」(同)

な~んだ、あれは視覚効果だったのか。「のど」が付くだけで、下の方ほど気にかけることのなかったのどちんこ。ぶらりぶらりと垂れ下がってるものって、見た目に合わず大切な役目をもっていることが多いんですね。


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