消費額トップは山口市!

ご飯のお供「ふりかけ」の歴史と現在を探ってみた

2008.03.13 THU

白いご飯に「ふりかけ」。子供の頃はこれだけで何杯でもイケたものだ。先日、そんなふりかけ魂を再燃させる記事を目にした。「全国でふりかけを最も食べているのは山口市」(『日刊ゲンダイ』)である。 

それによれば、全国平均の年間ふりかけ支出額1459円に対し、山口市は2166円でトップ(04~06年平均一世帯あたり・総務省統計局調べ)。同地とふりかけの蜜月ぶりを探るべく、山口県のアンテナショップ「おいでませ山口館」を訪れた。

「確かに食卓にふりかけは山口では当たり前の光景。ご飯以外に焼きそばやチャンプルーなどの麺類にもかけますし、お弁当にふりかけの小袋を付ける家庭も非常に多いですね」(主任・村田由貴子さん)

聞けば、ふりかけはスーパーの安売りセールの目玉商品にもなるという。山口市では卵と張り合う横綱級アイテムなのだ。

ふりかけの起源は大正初期に熊本のフタバが考案した「御飯の友」。主原料は乾燥小魚の粉末で、基本的には今と変わらない。以降、地味に続くふりかけの歴史を1960年に発売された「のりたま」が変える。

「原材料に当時高級品だった鶏卵を使用したのが画期的。また、サクサクした玉子粒子の開発技術は後のバリエーションの広がりに貢献しました」(丸美屋食品 ふりかけチーム・吉田 哲さん)

昨年の「のりたま(大袋)」の売り上げは約1300万個。ふりかけ単品商品としては堂々1位だ。

もうひとつの大きなトピックは90年代後半に登場した「ソフトふりかけ」。素材の生の食感や風味を活かした製法で、「現在の売り上げは発売当初の約10倍。バリエーションも14種類に増えています」(同)というように、推定600億円のふりかけ市場を牽引する定番商品になりつつある。

そして、今もなお静かに進化し続けるふりかけ。売り場の棚をチェックすれば、昔とは違う多彩なラインナップの中から幸福な出会いがあるかもしれない。


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