オトコブラジャーが地球を救う?

知られざるブラ男の世界を覗いてきました。

2008.04.03 THU



撮影/梁瀬岳志
ランジェリーショップの試着室で裸になった僕は、ブラに腕を通し、恐る恐る顔を上げた。鏡に映ったのは大柄のオンナ。いや、違う。僕だった。いつもは何もないハズの胸に、黒いブラジャーが装着されているが、紛れもなく僕だ。今回、ブラジャーを装着して生活している男(=ブラ男)が、ひそかに増えているらしいという報告を受け、取材を開始することに。そして、実際に着けてみないことには、ブラ男の気持ちがわからん! ということで、試着室にいたのだ。

カーテンの向こうでは、ブラ男事情に詳しいブラジャー研究家の青山まりさんが、待ちかまえていた。青山さんは僕のオトコブラジャー姿を見るなり、「キレイ!」とベタ褒め。キレイ? そ、そうなのか? 意外な反応に戸惑うばかりだ。それにしても、初ブラジャーは何と表現したら、いいものか。大の男がブラをしている姿は確かに滑稽で、自分の姿を直視できない。しかし、装着した感じは、それほど悪くないのだ。和服の帯やコルセットと似たホールド感で、抱かれてるような安心感がある。

青山さんによると、ブラ男の存在が明るみになったのは、2001年ごろのこと。青山さんが開設していたサイトに、男性から「男性のブラジャーも市民権を得たい」との投稿が寄せられたのだという。では、ブラ男とはどんな人たちなのだろうか?

「優しい男性ばかりですよ。というのも、ブラジャーをすれば、女性の気持ちがわかるようになるんです。だから争いや戦争もなくなるはずよ」(青山さん) 

そんな言葉もブラを経験した今なら、少しは理解できる。確かにこの格好に厳しい言葉は似合わないし、イライラしている自分がバカらしく思えてくる。ブラ男は外見を女性化する女装とは違い、心を女性的にする作用があるのかも。どうやら僕が手に入れたのは、この小さな胸のふくらみだけではなかったようだ。あとは、どうやって妻に打ち明けるかだな。それが一番問題なんだけど。


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