進化し続ける庶民の味

インスタントラーメンは世界を救う!?世界ラーメンサミットに参加してきた!

2008.04.18 FRI


サミットの会場では、世界各国の即席ラーメンを展示。国や地域によって、それぞれの嗜好に合わせた商品が開発されているそう
2008年4月8~9日の2日間にわたり、大阪市北区のザ・リッツ・カールトンホテルで「第6回世界ラーメンサミット」が開催されました。ラーメンでサミット? どんな内容なのか気になるし、もしかしたら世界中の美味しいラーメンが食べられるかも! というわけで、さっそく取材に行ってきました。

いざ会場に到着して周囲を見渡すと、想像以上に格式のあるサミットでビックリ。会場には、21の国と地域から60社の即席めんメーカーをはじめとした約400名のラーメン専門家が集結し、小泉純一郎元首相、橋下徹大阪府知事の姿も。世界ラーメンサミットでは、「50年後の未来に即席めんはどうあるべきか」をテーマに、環境問題、小麦の価格高騰などの問題を交えたフォーラムが行われました。

「人口増加によって食糧需給が厳しくなる近未来には、インスタントラーメンの安定的供給が欠かせない。天災や戦乱によって食糧難に陥っている地域への積極的な食料支援活動の継続も決定!」

という宣言もあり、軽い気持ちで参加した筆者も「なるほど」と聞き入ってしまいました。同時に有識者による講演や、歌舞伎、尺八、三味線といった日本の伝統芸能を披露するショーが催され、筆者がいやしくも期待していた「世界のラーメン食べくらべ!」のような企画は行われない様子。あくまで各国の即席めんメーカーが交流を深め、共通の問題から世界の食文化にどう貢献できるかを考える、学術的なサミットなのです。

このようなサミットが、大阪で開催されることになった理由とは? 社長の安藤宏基さんが本サミットの議長を務める、日清食品さんに聞いてみました。

「大阪はインスタントラーメン発祥の地なんです。日清食品創業者の安藤百福が大阪でチキンラーメンを開発してから、今年でちょうど50年目を迎えます。世界ラーメンサミットを主催する世界ラーメン協会(WINA)を発足させたのも、安藤百福なんですよ」(日清食品広報部・青木淳さん)

なるほど、大阪での開催はメモリアル・イヤーを記念したものだったんですね。

帰りにインスタントラーメンがズラリと並んだ展示を見てみると、これまでのポリスチレン容器から、紙容器(ECOカップ)へと変わった「カップヌードル」など、環境問題に取り組んだ商品も登場していました。チキンラーメンの誕生から半世紀、インスタントラーメンは進化を続けているんですね。

博多ラーメンの人気店「一風堂」がニューヨークへ進出するなど、ますます世界へ羽ばたく日本のラーメン文化。その飛躍に期待しながら今夜は何ラーメンを食べよう?

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