これが本当のサバイバル!?

“いざ”というときのために段ボールハウス作りに挑戦!

2008.05.15 THU



撮影/島村 緑
人生、いつ何が起こるかわからない。何らかの事情で住処が突然なくなったら―。そんなとき、このコンクリートジャングルでいかに生き延びるか。男としての力量が試される瞬間だ。とはいえ、野宿はつらい。ホテルや漫画喫茶はお金がかかる。簡単に調達できる材料で手っ取り早く家を建てるのがよさそうだ。そうか、あれだ。段ボールハウスを作ればいいのだ。

さっそく、特別講師に坂口恭平さん(30歳)を招いて実作に挑戦した。彼の肩書は建築探検家、アーティスト。早稲田大学の建築学科在学中から路上生活者の家に興味を抱き、彼らの懐に飛び込むかたちで濃密な取材を続けている。その研究成果は『0円ハウス』(リトルモア)、『TOKYO 0円ハウス 0円生活』(大和書房)などの著書に詳しい。

製作を開始する前に坂口さんが聞いた。

「ここの住人は仕事は続けるんですか?」

そうですね、会社は休めないので。

「じゃあ、いいアイデアがありますよ」

材料は段ボールとガムテープ、そして荷造り用のヒモのみ。坂口さん指導のもと、組み立てて、貼って、穴をあけて、ヒモを通して。約1時間後、それは完成した(写真参照)。なんと、匠が作ったのは伸ばすと寝床に、折り畳むとカバンになる段ボールハウスだったのだ。実際に入ると、心地良い狭さである。体内感覚とでもいおうか。顔の上の小窓を開ければ息苦しさも感じない。

「ガムテープはあくまでも補強用に使いました。段ボールハウスは移動前提の住居。バラしてもすぐにまた作り直せるような構造じゃないとダメなんです」

路上生活者の家には最小限のサイズで快適に過ごすための工夫が満載だという。なかには、ソーラーパネルで自家発電を行う発明家もいるそうだ。

機能を保ちつつコンパクト化するには英知が必要だ。ダンボールハウスの世界にはそんなヒントが満ちていた。


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