牛乳を沸かすとできる膜とは別物?

乳酸菌飲料を飲むと口に残る 白い“アレ”の正体ってなに?

2008.05.15 THU

カルピス、ヤクルトなどでもおなじみ「乳酸菌飲料」。カラダにいいので今でもよく飲むのですが、飲んだ後、口のなかに白い塊が残りますよね?アレっていったいなんなんでしょう? その正体を教えてもらいに、乳酸菌飲料を多数発売するカルピスで商品開発を担当する増島さんを訪ねたところ。

「あれは唾液中に含まれる『ムチン』という糖タンパク質と、乳酸菌飲料に含まれる『カゼイン』という乳タンパク質が結合してできる物体。成分はタンパク質の塊で、飲んでも害はなく、胃で溶けます。牛乳由来のものなので、安心してお飲みください」

ヨーグルトも乳酸菌飲料と同様、牛乳を乳酸菌で発酵させて作る製品なので、食べると白い塊が口の中にできるそう。ただ、ともに固体なので気づかないようです。

それにしても、これらの製品はいずれも牛乳ベースなのに、なぜ牛乳を飲んでもアレは出ないんでしょうかね? それとも牛乳を沸かすとできる膜が同じもの?

「牛乳を沸かしてできる膜は、熱によりタンパク質が変化、凝集したもので、ムチンと結合してできる成分とは別物です。牛乳を飲んでもこのような反応が出ないのは、カゼインの性質によるもの。牛乳はもとは中性ですが、乳酸菌で発酵させると酸性に変わります。カゼインがムチンと結合するのは液体が酸性のときなので、中性の牛乳では起こらない反応が、酸性の乳酸菌飲料だと起こるのです。ただ唾液の成分には個人差があるので、もともとムチンが少ない人には起こりにくいですけどね」(同)  

ムチンはウナギなどに含まれるが、体内の成分に詳しい埼玉医科大学の山口先生いわく、「あれらの酸性ではない食物と乳酸菌飲料を一緒に摂取してもあの塊は出ないでしょう」とのこと。残念。一方で、薄めないカルピスなど乳成分の濃い乳酸菌飲料を飲めば、その分アレができやすいそう。

まだあの白い塊を知らないというアナタ。今夜はカルピスを原液ロックでイッてみる?


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト