お魚大好き・日本人の食卓を救う?

国が研究してきた「開発魚」ってなんですか?

2008.05.22 THU

「お魚消費大国」の日本。だが、国内の食用魚介類自給率は59%(07年概算)と、64年の国内の食用魚介類自給率のピークを境に(当時113%)下降の一途をたどっている。ここ20年ほどで漁獲量が半減し、需要に供給が追いつかない状態なのだそう。そこで白羽の矢が立ったのが、「開発魚」だ。これは農林水産省の独立行政法人・水産総合研究センター開発調査センターで研究されている魚らしいが、どんな魚?

「開発魚とは、存在は明らかになっていたものの、今まで食用にされてこなかった魚のことです。私たちは日本人の食卓を守るため、未利用だった魚を世界中の海から探し出すという、調査・研究を行ってきました」(開発調査センター)

開発魚は約46種おり、グリーンランド周辺の北極海やオホーツク公海などで獲れるカラスガレイや、日本近海からカリフォルニア湾まで広い海域で分布するギンダラなど、普通に売られているものも多い。また、味や食感がマグロ類によく似ているガストロやアカマンボウも普及している。では、メルルーサ、アカイカなど、聞き慣れない開発魚も、僕らの口に入っている?

「はい。ただ、スルメイカの代替品として利用されているアカイカやアメリカオオアカイカは、『イカ』と表示されて売られている場合が多いなど、開発魚の名称は浸透していないようです。販売者は、耳慣れない開発魚の名称を表示しない方が買われやすいとし、正式名を不表示にすることもあるのかもしれませんが、水産庁も魚介類の名称についてガイドラインを公表し、JAS法(農林物質の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)に基づく名称を表示するよう指導しています。だから、徐々に正式名で表示されていくでしょう」(同)

開発魚の調査・研究は97年に終了しており、同センターでは現在、開発魚を利用した製品の開発にも力を入れているそう。今後はもっとオープンに、開発魚が僕らの食卓に並びそうだ。


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