「色聴」タイプは0.2%もいるらしい

文字に色がつき、音がにおう…「共感覚」の謎に迫る!!

2008.06.06 FRI


ちなみに、共感覚者同士で同じ文字や音を聴いても、それによって感じる感覚はそれぞれ異なるそう。例えば、2人の色聴の持ち主に“ド”の音を聴かせると、1人は赤、もう1人は緑といったように、その人だけの色が決まっているんだとか イラスト/富永夏海(short cut)
突然ですが共感覚という言葉をご存じでしょうか? 今年3月、テレビ東京で放送された番組『奇跡の脳ミステリー ~その時、あなたの脳に何が起きるのか?~』によると、共感覚とは「波の音を聴くと、目の前が灰色になる」「赤い色を見ると、口の中にジャムの味が広がる」といった、特殊な感覚のことらしい。

といろいろ調べてみたものの、イマイチ共感覚ってものがつかめません!! 慶応大学文学部の増田直衛教授、くわしく教えて!

「共感覚とは、通常私たちが感じている視覚や聴覚などの五感が連動することをいいます。自分の意思とは関係なく、強制的に別の感覚まで働いてしまうという人が、ごくまれにいるんですよ」

えぇ!? そ、そんな人が本当にいるの!?

「例えば、『サイレンを聴くと、ある特定の色が浮かぶ』というように、聴覚と視覚がつながった色聴というタイプは、共感覚のなかでも代表的。500人中1~2人の確率でいるといわれてますよ。ほかにも『○○を見ると、口の中が酸っぱくなる』という視覚と味覚がつながった人や、『ある音を聴くと、インクのにおいが漂う』といった聴覚と嗅覚がつながっている人など、様々な例が報告されていますね。また、『新聞の文字ひとつひとつに色がつく』といった、視覚同士が働く特異なケースもあるようです」

あの~、実は私もメルヘンという単語がピンクっぽく思えたり、梅ぼしを見ると口の中が酸っぱくなるんですよ。これって共感覚!?

「それは、その単語や物のイメージによるものですね。共感覚は、イメージとは別ではっきりと感じるものなんです。ある実験で、一般人と共感覚者に同じ音を聴かせ、その音で感じた色を何千色ものカラーパネルから選ばせました。すると、一般人はそのとき選んだ色と1カ月後に選んだ色が異なったのに対し、共感覚者は、何カ月後でもほぼ同じ色を選び続けたんです。これは、実際に色を視覚で感じている共感覚者だからこそなせる結果ですね」

それはすごい!! でも、曲を聴くと見ている風景に色がつくなんて、生活に影響が出そうだなあ。

「たしかに、不便な場合もあるようですが『人とは違ったものの捉え方ができる』という、ひとつの個性だと考えてほしいですね」

ちなみに、「レオナルド・ダ・ヴィンチや宮沢賢治は共感覚者だった」という説もあるそうです。共感覚者の目の前に広がる世界って、一体どんなものなんでしょうかね。

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