団塊の世代は難しい!?

もしかして落ち込んでる?定年した両親と何を話そうか…

2008.06.27 FRI


今年の3月で36年間勤めた職を退いた筆者の母。日中は犬の散歩や庭いじりをして過ごしているという。最近ブログを始めたらしいが、まだURLは教えてくれていない
両親がそろそろ定年退職を迎えるという読者の方、多いんじゃないかと思います。筆者の母も最近退職したのですが、ここで困ったことがひとつ。職を退いてからどこか落ち込んでいるようにもみえる母。いったいなんと声をかけていいものやら。

「落ち込まないで」というのも逆に落ち込ませそうだし、「新しい趣味を探してみれば?」と提案するのも差し出がましい気がするんですよね。定年を迎えたお父さん、お母さんの気持ちってどんな感じなんでしょう? 著書に『定年世代のメンタルヘルス』(三松出版)を持つ臨床心理士、武藤清栄さんにお話を伺いました。

「これから定年を迎える団塊の世代は、若いころから超競争社会の中で育ってきた人たち。負けず嫌いで仕事熱心な人が多い世代です。仕事一筋だった人ほど退職で味わう喪失感は大きく、さみしさからうつ状態に陥ってしまう人も少なくありません。また、女性は更年期障害とも重なり、心と体のバランスを崩しやすい時期です」

武藤さんによれば、睡眠障害や食欲異常、疲労感が2週間以上続くときは、医療やカウンセリングを検討した方がいいとのこと。って、予想外に重い話ですよね。定年退職して、せっかくこれから好きなことができるっていうのに、そんな状態になってほしくありません! そうなる前に、私たち子どもに話してくれればいいんですが。

「この世代には弱音を吐くことを嫌う傾向があるんです。子どもに対してはなおさら弱音なんて吐けないと感じている人も多いでしょうね」

う~ん、困った。私たちは親になんて声をかければいいのでしょうか。

「うまく話を聞くことが、最大の対処方法となるのではないでしょうか。『お父さん、退職してどんな気分なの?』とか、落ち込んでいるようにみえるならば『元気がないんじゃない?』とはっきり聞いてみましょう。もう一歩進んで、『退職して良かったことって何?』というように、ポジティブな考えを促す質問もいいと思います。仕事に代わる新しい趣味の提案もいいですが、これは押しつけがましくならないよう注意してください。本人が楽しんでできるものでないと、意味がありませんから」

なるほど。心にぽっかりと空いた空虚感を埋めるのは家族の愛。なんでもいいからこれまで以上に話をして、「子どもとこんなに会話する時間を持てるなんて、定年も悪くないな」と思ってもらえるのもいいかもしれませんね。

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