雷の落ちやすい場所は?

夏だからこそ知っておきたい雷との上手なつきあい方

2008.07.31 THU



撮影/森 博之
夏といえば雷。雷は怖い。しかし一方で、打たれたときの衝撃を体感してみたくもある。

調べてみると、日本工業大学(埼玉県南埼玉郡)の超高電圧研究センターが、人工的に雷を発生させる装置を持っているらしい。さっそく訪れたところ、体育館のような建物の中にそれはあった。

「正式名称はインパルス電圧発生装置。企業や発電所などの電力機器の耐雷性能の検証や高電圧の測定などに使います」(西村誠介教授)

発生電圧は300万ボルト。本物の雷と同レベルだ。それだと死んでしまうので「電圧を弱めて落としてもらうわけにはいきませんか」と訊ねたところ、「微弱量の電圧でも人間の体に及ぼす影響は未知数。ちょっと無理ですね」とのお答え。

なるほど。「雷に打たれてみた!」という記事はあきらめよう。逆に、落雷を避ける方法を教えてください。

「雷が落ちやすいのは高いものや尖ったもの。身を低くしたり、避雷針のある屋内に逃げ込むのがベストです。ちなみに『金属に落ちやすいから腕時計は外せ』は俗説。とにかく、問題は高さなんです。金属も人間の体も実験で落ちる確率は半々でした」(同)

ところで、同じ都内でも雷が落ちやすい場所があるという噂を耳にしたことがある。本当だろうか。全国29カ所に観測拠点を置き、リアルタイムで落雷情報を提供するフランクリン・ジャパン(相模原市)に聞いた。

「本当です。練馬区や西東京市など北西エリアが多いですね。多摩方面から吹き込んだ風が高層ビルにぶつかって、上昇気流が発生しやすく、地形的にも風が収束しやすいなど、積乱雲、つまり雷雲の発生条件が揃っているんです」(営業部・岸田拓己さん)

最後に明るい話題をひとつ。御茶ノ水のイタリアンレストラン「ヴァン デ グラス」では、雷の日限定でワイン1本提供というユニークなサービスを行っている(4名以上、8月末まで)。雷から逃げ込むには最適な場所かもしれない。


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