下痢の場合は特に気をつけろ!

ウンコorオナラ出し分けの謎括約筋のメカニズムを知る

2008.08.07 THU



イラスト:牧野良幸
大暑の夏。連日連夜のエアコン漬けや、冷たいものの食べ過ぎ飲み過ぎで、おなかを下しちゃったりしますよね。その際、特に気をつけたいのがオナラのシーンです。ほら、身に覚えがありませんか? オナラだけのつもりだったのに「パンツまで汚しちゃったよお母さん」的な惨事が。

よく考えたら、肛門ってヤツはとても高機能です。だって、平時はオナラとウンコを見事に出し分けるんですもの。これってどういうメカニズムなの? 医師一人が行う胃と大腸の内視鏡検査数としては現在日本一を誇るという、ららぽーと横浜クリニックの大西達也院長にうかがいました。

「肛門の筋肉には、自分の意思で締めたり緩ませたりできる外括約筋と、直腸に溜まった便やガスによって自動的に締まったり緩んだりしている内括約筋とがあります。便でもガスでも一定量が直腸に溜まったら、内括約筋が緩むところまでは同じですが、ヒトが外括約筋の開閉を意図的に調節するつまり、便は出ないけれどもガスなら出せる大きさを作ることによって、ガスのみ排出することができるのです」

ちょっと喩えがアレですが、つまりは瓶ラムネの飲み口的な状態を作っていたと。

「ゆえにガスを出さずに便だけを出すのは不可能です。また水っぽい下痢だと出し分けの難易度が上がり失禁しやすくなります」

やっぱり下痢の時はオナラに注意ってことですか。でもオナラやウンコを我慢し続けるとどうなるんでしょうか?

「ガスや便はどこにも行きません。いずれ我慢しきれずに排出されます。ただ、大腸がんなどで腸閉塞が起こってしまっている時は、ガスや便が大腸をいっぱいに満たし、やがて小腸を満たし、強烈な腹痛や吐き気をもよおしたり、嘔吐する場合があります」

もちろん通常の便秘ていどでは起きないケースですが、ウンコやオナラが一緒に出ちゃうくらい、腸閉塞に比べればまだマシってわけですよ。たとえお母さんに怒られたとしてもね。


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