年をとると筋肉のメカニズムが変化!?

どうして年をとると筋肉痛が遅れてくるの?

2008.10.02 THU



写真/熊林組
ついに来てしまった。なにがって筋肉痛が2日後に。30代にして老化の始まりか。しかし、どうして年をとると筋肉痛が2日後にくるんだろう? わからないことはとりあえずインターネットで検索してみよう。すると遅発性筋肉痛が原因なる記述をちらほら見かける。一体どんな筋肉痛なの? 筋肉研究における日本の権威である東京大学大学院の石井直方教授に聞いてみた。

「まず、2日目の筋肉痛と老化との関係は証明されていません。運動後、翌日、翌々日などにあらわれる筋肉痛はすべて遅発性筋肉痛とよばれます。いわゆる普通の筋肉痛のことですよ」

え、じゃあどうして翌日だったり2日目だったりと差が出るんですか?

「実は詳しいことはわかっていないんです。年をとると筋肉痛の原因になる『筋線維の損傷と回復』が発生する過程が遅延するのは事実。それを勘違いして2日目に筋肉痛がくると老化の始まりといった俗説が生まれたのかもしれません。しかし、過程自体が倍かかるようになるとは考えられない。2日目の筋肉痛はむしろ運動不足や筋肉の質などによる個人差の方が大きいですね」

ということは、50代の筋肉も20代の筋肉も大きくは変わらないということですか?

「そんなことはありません。年をとると筋肉の機能そのものが弱くなります。ですから、普段運動をしていないと、若いころには起こらなかった程度の運動でも、軽度の筋肉痛が起きますよ」

ちなみに、筋肉と年齢に関する面白いネタをひとつ。実は10歳くらいまでは、筋線維はすべて遅筋(スピードよりもスタミナのある筋肉)で形成されており、成長の過程で速筋と遅筋に分かれるのだとか。筋肉痛は主に速筋を使う動作によって発生するので、子どもは筋肉痛になりづらいのだそう。

筋肉と年齢の関係に関してはまだまだ謎も多いよう。とりあえず、2日目に筋肉痛がきても悲観しなくて大丈夫のようです。


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