ゲリラ豪雨に要注意!

「東京アメッシュ」はどうやって雨情報を集めているの?

2008.10.17 FRI


「東京アメッシュ」トップページ。東京の雨の様子が一目瞭然だ。ただ、「レーダーが感知する雨の情報は、上空500~2000mのものであり、電波による間接計測なので、地面の雨量とは差があります。あくまで参考情報としてください」(大橋さん)とのこと
予測が難しく、いつ、どこで降り出すかわからない「ゲリラ豪雨」が、今年の夏は特に多かったような気がします。傘も役に立たないような突然の大雨に悩まされた方も多かったのでは?

そんな「ゲリラ豪雨」を予測する一助となるようなサイトをご存じでしょうか? その名も「東京アメッシュ」。東京を含む関東地方の雨の様子をほぼリアルタイムで確認することができるんです。

営業先に出かけるときなど、特定の地域の詳しい天気を知りたいときに便利なんですが、一体これってどうやって観測しているのでしょう? 「東京アメッシュ」を運営する東京都下水道局の大橋秀郎さんに聞きました。

「東京、埼玉、神奈川に設置されている5つのレーダーで観測をしています。レーダーを使って電波を飛ばし、電波が跳ね返ってきたら雨が降っているということを感知するシステムで、電波が強く返ってくるときは強い雨が降っているということです。レーダーが感知している情報は、1~2分後にはサイト上にアップできるようになっています。東京のレーダーは、港区と稲城市にあり、レーダーから半径20kmまでは250mメッシュ、以降50kmまで500mメッシュで観測しています」(【註】メッシュ:雨量計測範囲の細かさ。250mメッシュは、1辺が250mの正方形が1つの区画となる)

もともとは東京のレーダー情報だけを掲載していたが、神奈川県・埼玉県との協力で、範囲はより広く、情報はより正確になった。川崎のレーダーは直径100km、その他のレーダーは直径50kmの範囲を調べているそう。また、気象庁の気象観測システム「アメダス」の情報も重ねあわせ、情報の精度を高めている。

でも、どうして気象庁ではなく下水道局がこういった事業をしているんですか?

「もともと下水道局では、町を冠水から防ぐ雨水排除事業の一環として、1988年から降雨監視システム『アメッシュ500』を始めていました。どこでどれだけの雨が降っているかを把握し、道路の側溝に流れ込んでくる雨水をポンプで的確に排出させ、町に雨水があふれ出ないようにしているのです。今年は事業開始から20年目にあたり、長い運用実績があるんです」

長年雨の観測を続けている大橋さんによると、近年では特に、突然の豪雨が増えたと感じているそう。異常気象が取りざたされることの多い現代、「東京アメッシュ」をうまく使って「ゲリラ豪雨」に備えましょ。

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