“前歯に保険は効かない”はウソ?

歯科治療「保険」と「自費」のメリット&デメリットとは?

2008.10.30 THU



写真提供/AFLO
先日、長年放置していた虫歯の治療費が何十万円もかかった! と友人が嘆いていた。確かに歯科治療はお金がかかるイメージがあるけど、個人的には歯科医院でさほど高額な支払いをした覚えはないような。友人いわく「前歯は自費だから高かった」とのことだが、保険が効く、効かないの基準って? 歯科情報サイト『歯チャンネル88』を運営する歯科医師の田尾耕太郎先生に聞いてみた。

「まず保険診療のメリットは、どこの歯科医院でも同一料金で、一定品質の治療が受けられること。よく前歯には保険が効かないという誤解がありますが、虫歯などの一般的な歯科治療なら、どの歯でも保険でカバーできます。ただし、使用できる材料(詰め物や被せ物の素材)や治療技術があらかじめ決まっており、あまり高品質なモノは使えないという制限があるんです」

つまり、保険を使うと必要最低限のメニューしか選べないというわけか。

「一方、自費診療では最新の材料や治療技術を制限なしで駆使できます。例えば、見た目にも自然で変色しないセラミック製の被せ物を作ったり、抜けた歯の代わりにインプラントを入れるといった高度な技術は、自費診療でしか受けられません。ただし費用は医院によってまちまちで、保険診療の10倍以上になることも珍しくありません」

高っ! そこまで差がある理由とは?

「材料費などもありますが、最大のポイントは治療にかける時間の違いです。そもそも日本の保険診療は、欧米の歯科の水準に比べて5分の1~10分の1という激安料金。医院が保険診療で利益を出すためには、一人あたりの診療時間をかなり制限してでも、多くの患者を診察する必要があります。対して自費診療は、患者から直接十分な費用を頂くことで、じっくり手間と時間をかけた精密な治療ができる。その結果、仕上がりも高品質になる可能性が高いんです」

どうせなら丁寧な治療を受けたいけど費用で泣きを見たくなければ、日頃から予防を心がけるしかないか。


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