アジア発の高機能端末が日本市場に続々参入

海外ケータイ上陸ラッシュに見る先進的な日本のケータイ事情

2008.11.07 FRI


フルタッチパネル仕様の「930SC OMNIA」(サムスン電子)はソフトバンクの08年冬モデルとしてお目見え。HTCの「Touch Pro」と並び、iPhoneのライバル機と目されている
アジア発のケータイが勢いを増している。2006年から日本市場に参入したLG(韓国)はドコモから「PRADA Phone」をリリースしたし、サムスン電子(韓国)は、ソフトバンクモバイルの2008年冬モデルにエース機「OMNIA」を投入。HTC(台湾)は高機能ケータイ「Touch Pro」をケータイ全キャリアに供給している。そんなアジアンケータイ熱のなか、気になるのはHTC Nippon代表デビット・コウ氏の「日本の携帯電話市場をガラパゴスから脱却させたい」というコメントだ。

はて、「ガラパゴス」? いったいどういう意味なのか。ケータイジャーナリスト・石野純也さん、解説をお願いします!

「日本のケータイは独自の進化を遂げすぎたため、国内メーカーも海外競争力を持てず、海外のメーカーは参入しにくいとされる現象ですね。特異な進化を遂げた固有種が多い南米ガラパゴス諸島になぞらえた言葉ですが、私はこの発言にはちょっと疑問を持っています。カメラ付きケータイや着メロは、日本から世界に広がったケータイの機能の代表ですが、iPhoneの『App Store』のビジネスモデルも、iモードなどの『公式サイト』を世界規模に広げたものです。日本のケータイシーンは、むしろ一歩先を行く。そんなとらえ方もあるでしょう」

なるほど、ケータイを進化させていく技術力には海外でも定評がある、と。しかし、世界的に見ると、日本の市場が孤立している感は否めないですよね。韓国、台湾のメーカーが日本市場をねらうのはなぜ?

「ケータイの機能が進化を遂げた日本は、高機能ケータイを使いこなせる先駆的ユーザーが多い市場なんです。そこに、アジアのメーカーは魅力を感じているんですよ。サムスンの『OMNIA』はワンセグを搭載し、絵文字メールに対応するなど、日本市場向けに完全対応しているほどです。2Gケータイでは日本の通信方式が独自で、ほぼ鎖国状態でしたが、ドコモのFOMA、auのCDMA 1X、ソフトバンクモバイルのSoftBank 3Gがスタンダードになった『3Gケータイ』時代では参入障壁も低くなっています」(同)

「iPhone 3G」が上陸し、アジアから高機能端末が続々登場している日本は、インターネットに高速接続できる3Gケータイの普及率では世界2位。ガラパゴスなんて言われつつも、実はハイスペックなケータイをとことん楽しめる国なのだ。

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