どれだけ怖いと恐怖症?

先天的? それとも後天的?高所恐怖症の基準と対策

2008.11.06 THU



イラスト:村田らむ
顔は真っ青、ひざはガクガク、汗ばむ額。先日、ロープウェイに乗ったら、高所恐怖症だという同行者が、ひたすら外を見ないようにして震えてました。そういえば、そもそも高所恐怖症ってどんな症状をいうんだろう? いわたにクリニックの岩谷泰志先生に伺いました。

「高所恐怖症とは、頭では安全だと分かっていても、過剰に恐怖心を感じ、動悸や発汗、震えといった体の異変が起こる精神疾患のことです。落ちてしまったら死んでしまう、という危機感は誰でもありますが、恐怖症の人は異常なくらい不安を感じるんです」

ただ、私もバンジージャンプするとなると、足が震えるし、怖いです。これも恐怖症?

「高所恐怖症の人とそうでない人の違いは2つあります。まず、高いところが怖くて、日常生活に支障をきたしているか。たとえば仕事でいうと、取引先が高層ビルの中にあるため、怖くて訪問できない営業職の人や、飛行機に乗るのが怖くて海外出張に行けない人などですね。もう一つは恐怖心をいつまでも潜在的に持っているか。子供のころは怖かったけど大人になったら平気になった、という人は、そもそも恐怖症ではないんです」

なるほど。ところで高所恐怖症は先天的な要因によるものなんですか? それとも、何らかの原因で後天的になるものなんでしょうか?

「高所恐怖症の原因にはいろいろな説があって、はっきりとわかっていません」

じゃあ、治療法もないってことか。

「いえ、意外かもしれませんが、恐怖症の一般的な治療法として薬があげられます。心を落ち着かせる作用のあるセロトニンを増やすSSRIや、抗不安作用をもたらす受容体に働きかける抗不安薬が代表的ですね。ただし、高所恐怖症に限っていえば、薬を飲んでまで治す必要のある深刻な症状の人はかなり少ないでしょう」

そういわれればいないかも。でも、そうなると本当の高所恐怖症ってかなりレアな症状なんですね。


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