高さ2.5kmの建築計画…って本当!?

そびえたつ超高層ビルはどうやって建設してるの?

2008.11.14 FRI


超高層ビルの建設には、ビルの最上層部分をあらかじめ完成させておいて、少しずつ上層に押し上げていく「リフトアップ工法」が採られる場合もある。「いつか500m級のビルの建設にチャレンジしたいですね」と声を揃えるのは、今回お話を伺った竹中工務店のお二人。楽しみにしてます!
ドバイに建設中の超高層ビル「ブルジュ・ドバイ」が、いよいよ来年竣工する。高さ818mという、世界一のビルの登場だ。

しかし、ビルの高さ競争は今、ちょっとしたインフレ状態。ドバイではほかにも1kmの超高層ビルの建設が計画されているし、高さ2.5kmという極端な超超高層ビルを計画中なんて噂まである。

なぜ、これほど高層化が進むのか? 建築のエキスパートである竹中工務店に尋ねてみた。

「2.5kmはさすがに信ぴょう性が薄いと思いますが、高さにこだわった超高層ビルが次々に建てられるのは、やはり世界一のブランドを狙ったものでしょう。オフィスやレジデンスとして売り出す際、それが大きな目玉になることは間違いありません。ドバイは投機目的のニーズもありますし、大きな地震や台風が発生する確率が低いので、条件が良いのです」(同社・中井政義さん)

ちなみに現在、日本で一番高いビルは横浜ランドマークタワーで295.8m。日本が世界の高さ競争に絡む日は来るのだろうか?

「日本は航空法による高さの制限があるのと、地震や台風も多い地域なので難しい点が多いでしょうね。ただ技術面だけでいえば、高さ500~600mくらいは日本でも現実的に可能だと思います」(中井さん)

高層ビルは基本的に、上部におもりを組み込んで振動を抑える工夫がされるなど、様々な耐風・耐震設計が講じられている。

それにしても、目のくらむような高層ビルはどのように建設されるのだろう。高所で作業するタワークレーンを見るにつけ、「どうやって運んだの?」と疑問に思ったことが誰しもあるはず。

「大きな力がかかるクレーンの足元は、ボルトで建物にがっちり固定されています。クレーンを上に上げるには、クレーン本体のバランスを保った状態で上層に固定し、ボルトをはずした足元をクレーンマスト(支柱)と共に上層へ油圧ジャッキで引き上げ、再び固定するという作業を繰り返しながら高い階層へ登っていきます。尺取虫のイメージに近いですね」(同社・内村勝志さん)

高層で作業を終えたタワークレーンを降ろすのも一苦労。その場にタワークレーンを解体するための中型クレーンを組み立て、その中型クレーンを解体するための小型クレーンを組み立てと、少しずつクレーンを小さくし、最後は人力で解体するのだとか。

華やかな街のランドマークは、とてつもなく地道な作業によって支えられているのだ。

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