iTunesのGeniusがスゴいらしい…

ネットで自分のツボがわかる?「集合知」の進化を探る

2008.11.14 FRI


「iTunes8」から実装された新機能「Genius」。ボタンをクリックするだけで、おすすめ曲のプレイリストが瞬時に表示される
iTunesの新機能「Genius」がiPodユーザーのアツい注目を集めている。これは、iTunesに登録したある曲を選んだら、自分の楽曲ライブラリーから相性のよい曲を自動的に選んでくれる新機能。DJが自分のCDライブラリーを選りすぐってコンピレーションアルバムを作ってくれる、といったらわかりやすいだろうか。でも、これって一体どんな仕組みなの?

「Geniusは全世界のユーザーが送ったプレイリスト作成情報に加え、再生履歴やiTunes Storeの購入履歴といったユーザーの振る舞いも参照しているみたいですね。この曲はこの曲と一緒に聴かれることが多いという情報が、世界中からアップルのサーバに集まります。その膨大な蓄積を分析し、曲と曲の関係を多様な切り口で数値化しているため、ユーザーが増えるほど、その選曲はいい感じになります。時代も音楽ジャンルも、アーティストの肌の色も違うけど、何となくゆるやかに関連しているそんなリストができあがるというわけです」(PC~テクノロジーに精通するジャーナリストの本田雅一さん)

ネット上の多くのユーザーが情報を持ち寄ることで価値を生む『集合知』は、オンライン百科事典『Wikipedia』やオープンソースのソフトウェア『Linux』がその代表格。さらには、価格.comの口コミ、誰かの質問に別のユーザーが答える人力検索サービスもありますね。身近なところでは「この商品を買った人はこんな商品も買っています」というAmazonレコメンド機能がおなじみ。Geniusもまた「集合知」を活用している、ということでしょうか。

「Geniusはユーザーが共同作業しているわけではありませんから、それらの集合知とはちょっと違います。Geniusが集合知という言葉でくくれる技術かどうかはわかりませんが、世界中のiTunesユーザーが、知らず知らずのうちにエキスパートシステム(一種の人工知能)を育て、利用しているというイメージでしょうか」(同)

Genius的な集合知を発展させると、「アナタと似た感性の人は、こんなニュースを面白がってますよ」「キミには、このブログがツボにハマるはず」といった新感覚のレコメンド機能が実現したりして。「みんなの知、センスをオラにもわけてくれ!」元気玉ならぬ「知力玉」がバンバン炸裂する集合知時代は、もうそこまで来ているのかも。

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