ボジョレー解禁目前!

どうして「ヌーヴォー」ワインは「ボジョレー」ばかりが有名なの?

2008.11.13 THU


11月の第3木曜日(今年は11月20日)は「ボジョレー・ヌーヴォー」解禁日。「ボジョレー」はフランス・ブルゴーニュ地方の地区名、「ヌーヴォー」は「新しい」の意。つまり、ボジョレー地区で造られた新酒ワインということになる。

ここで素朴な疑問! なぜ、ヌーヴォーはボジョレーだけなのか。「ボルドー・ヌーヴォー」「アルザス・ヌーヴォー」なんてのは見たことがない。東京・青山のワインスクール「アカデミー・デュ・ヴァン」講師で、ワインライターの橋本伸彦氏に聞いてみた。

「ワインは基本的に何カ月も熟成させて造るんですが、ボジョレー地区で採れるガメイ種のブドウは時間をかけなくても飲めるタイプ。かつては、地元の日常用ワインでしかありませんでした。これを1970年代に独特な製法で洗練させたのがボジョレーの帝王と呼ばれるジョルジュ・デュブッフという人物。収穫から出荷まで数週間というスピードで早飲みワインとして世に広めることに成功したんです」(橋本氏)

なるほど、これがボジョレー地区以外にヌーヴォーが存在しない理由なんですね。

「いいえ、研究を重ねてボジョレーの成功に続こうとする動きもあるんですよ。フランスでは隣のマコネー地区がシャルドネ種で造った白ワイン『マコン・ヌーヴォー』を、イタリアでは同じ新しいという意味の『ノヴェッロ』を冠した新酒ワインを、そして日本でも最近山梨県が『山梨ヌーボー』を大々的に売り出し始めました」(同)

おお、こんな近くにあったとは。本家ヌーヴォーにメイド・イン・ジャパンのワインがどこまで太刀打ちできるか。これは注目です。

なお、港区のワイン専門店「ル・ヴァン・ヴィヴァン」店長の文屋貴雄氏によれば、今年の「ボジョレー・ヌーヴォー」の特徴を「ひとことでいえば上品でエレガント。ガメイ種の美点であるもぎたてのベリー系果実の香りと、柔らかくて上品な味わいが堪能できます」とのこと。うーん、本家の解禁を待って日仏伊ヌーヴォー飲み比べ大会を開催しますか。


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト