冬になったら何気なく食べてるけど…

オレンジとはどこが違う!?「みかん」の品種トリビア

2008.12.18 THU



図版製作/武藤将也・佐野彩子(BLOCKBUSTER)
いきなりですが、冬の果物といえばみかん。年末年始にコタツでぬくぬくしながらみかんをほおばる光景は、日本の風物詩といっても過言ではありません。で、ここでふと思ってしまいました。僕らは何気なくひとくくりにしているけど、「みかん」の品種って、いったい何種類くらいあるのだろう?

「正確な答えは『無数にありすぎて把握しきれない』ですね。みかんの品種の発生パターンにはいくつかあって、たとえば『偶発実生』という、種から勝手に異なる品種が生えてくるケース。そして、あるみかんの木の枝にいきなり様子の違う実がなる『突然変異』。あとは『交雑育種』といって、異なる品種同士を人の手によって掛け合わせる方法などが存在します」

こう語ってくれたのは、みかん研究所(愛媛県)の喜多景治さん。ん? つまり、みかんの品種は日々新しいものが登場し続けていて、とても全部を把握しきれないと。

「その通り。でも、冬に日本人が食べている小ぶりのみかんはほとんど『温州みかん』という品種。とはいえ、極早生温州や早生温州など、収穫時期や生産地の違いで区別された近縁の品種が何種類もありますが」

なるほどー。見た目や味がほぼ同じでも、厳密にいえば品種が異なる親戚同士が多いわけですね。ところで、みかんとオレンジもよく似ていますけどこれらもそうした親戚関係にあるのでしょうか?

「みかんとオレンジ、ついでに言えばグレープフルーツやレモンも『柑橘類』という大枠にあてはまり、元をたどれば同じ先祖に行き着く可能性があります。しかし、今は研究や生産の便宜上、これらは異なる分類として扱われています(図参照)。一応、手で外皮をむくことができ、内皮の袋ごと食べられることが『みかん類』の条件とされていますが、曖昧といえば確かに曖昧ですね」

思いのほか複雑で、分類が難しかった「みかん」。消費者に品種名があまり認知されていないのは、こんな事情があったからかもしれませんね。


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