病気なのか? 生理現象なのか?

鼻が交互につまるアノ現象「ネーザル・サイクル」の謎

2009.03.05 THU



図版制作:エーアンドダブリューデザイン
毎年春になると花粉に怯えるのは、既に花粉症でお悩みの方ばかりではありません。幸いにして花粉の影響を受けない僕も、少し鼻がつまったり目がかゆくなると「もしかして、いよいよ」とついビクビク。そういえば最近、鼻が左右交互につまることがよくあるんですけど、もしかしてこれって何かの前兆でしょうか? というわけで耳鼻咽喉科専門・神尾記念病院の神尾友信先生に診てもらいました。僕の鼻づまり、どうなんでしょうか?

「これは『ネーザル・サイクル』という生理的現象で、病気ではありませんよ。日本語では『交代性鼻閉』と呼ばれていて、現代人の約3割は鼻の粘膜が3時間周期で左右交互に膨張する体質なのです。通常の鼻腔はネーザル・サイクルが起こっても十分に気道を確保できますが、ストレスやほかの原因と連動すると鼻がつまることがあるのです」

つまり、左右交互に鼻がつまるのは生理現象の範疇だと。では、なぜこんな現象が起こるのですか?

「ネーザル・サイクルが発生する理由は、解明されていない部分も多いのですが、自律神経の働きを司る、間脳の視床下部の働きが作用しているといわれています。鼻づまりはネーザル・サイクル以外では、下甲介粘膜の腫れ、アレルギー性鼻炎、鼻中隔の変形など、様々な要素が絡み合って起こりますが、それらが原因となって常に鼻がつまっている状態だと病気となります」(同)

自分の鼻づまりが病気か生理現象か、どうやって判断したらいいのでしょうか?

「ネーザル・サイクルによる片側の鼻づまりの場合、数時間後には必ず左右が交代します。半日経っても同じ側がつまっていたら、ほかに原因があると思って診察を受けた方がいいかもしれませんね」(同)

春は鼻に神経質になりやすい季節ですが、視床下部の働きはメンタルに影響されやすいので、気にしすぎるのも鼻づまりの一因だとか。ネーザル・サイクルなら一切気にせず、もしほかに病気の前兆が見つかったら早期治療を心がけて。


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