アタマもカラダも仕組みは同じらしい

実はまだナゾだらけだった!疲労&回復のメカニズムとは?

2009.03.19 THU



イラスト:KAJIO
デスクワークでずっと椅子に座ってパソコンのキーボードをパチパチしてるだけなのに、一日の終わりにドッと襲ってくる「疲れ」。運動して疲れるならわかるけど、なんか不思議じゃない? そもそも疲れって何? 日本疲労学会の梶本修身先生にうかがってきました。

「実はデスクワークの疲れも運動の疲れもメカニズムは基本的には同じものなんです」

えっ、そうなんですか? つまり脳も筋肉疲労みたいになるってこと?

「運動は筋肉細胞、物事を考えるのは脳細胞の働きです。細胞が機能するには酸素が必要です。負荷がかかる状態、つまり運動したり集中して考えたりすると、体は通常よりも多くの酸素を供給しようとします。そのときに発生する活性酸素が細胞を傷つけ、結果もたらされるのが疲労なのです」

傷ついた細胞はいったいどうなるの?

「修復する物質の働きにより、休んでいる間に修復されると考えられています。物質の正体はまだ完全に解明されてませんが」(同)

栄養ドリンクみたいなものを飲むと疲れが取れるのは、含有されているカフェインなどの働きで一時的に疲れを感じなくさせているだけ。あくまで根本的な解決ではないと、先生は語る。なるほど~、疲れから逃れることはできないわけだ。

「ただ、疲れにくい体を作ることはできます。ジョギングなどのトレーニングを積むと、走ることでは疲れにくくなる。これは細胞修復物質が分泌されやすくなっているということ。一方、最近注目されているのが活性酸素の働きを弱める効果のあるイミダペプチドという物質です。人間の体内では合成されにくく、人工的に作るのが難しい物質ですが、鳥の胸肉などに多く含まれているので摂取は可能です」(同)

まだナゾの多い疲れのメカニズム。実際には精神的要因なども加わったりするらしい。面白くて興味のある本を読んでも疲れないけど、そうでない本だとムショウに疲れたりするのが典型例だ。この記事を読んで「疲れた」なんて言わないでね。


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