スギ花粉、食物、ハウスダストetc.

なぜこんなに種類がある?アレルギーのメカニズム

2009.04.02 THU



イラスト:のなかあき子
ハックション! スギ花粉の季節はもうじき終わるのに、まだ鼻がムズムズしてつらいなあ。この花粉症、アレルギー反応によって起こる症状だって聞いたことがあるけど、そもそもアレルギーってどんなメカニズム? 『アレルギーはなぜ起こるか』の著者、国立成育医療センターの斎藤博久先生に聞いてみた。

「細菌やウイルスのような異物が体内に入ってきたときに、それらを撃退しようと体が反応します。これを免疫反応と呼ぶのですが、過敏に反応したり、異物ではないものに対してまで誤って起こる過剰な免疫反応のことをアレルギー反応と呼んでいます」

花粉症以外にも様々なアレルギー疾患があるけど、それぞれメカニズムは異なっているのだそう。それにしてもソバとか卵のような明らかに有害な異物ではない食べ物にまで、アレルギー反応が起こるのはなぜ?

「食物に対する過敏反応が起こる理由は、主に食物に含まれるタンパク質に対するアレルギー反応によるものと、免疫反応を介さずサバなどの魚に寄生する細菌によって起こるものがあります。食物アレルギーは、成人では2%ほどなので花粉症に比べれば少数派ですね」(同)

対して、花粉症やアトピー性皮膚炎、ぜんそくなどのアレルギー症状は最近30年間で飛躍的に患者数が増えているという。年々、衛生環境は向上しているのに、どうしてアレルギー症状の人は増えているのだろう?

「花粉症はスギ花粉の飛散量増加が原因ですが、その他の症状は家庭内のほこりの増加や、冷暖房が完備されダニが繁殖しやすくなっていることが原因といえます。さらに、衛生的になったために乳幼児期にウイルスや細菌との接触機会が減り、かえって免疫のバランスが崩れているのです。これらの様々な原因がからみあってアレルギー体質の人が増えています」(同)

今では副作用の少ない薬も多く販売されているとのこと。症状が重くなる前に薬を飲んで、快適な生活を送れるように心がけたいですね。


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