春画、回春…アレッ?「春=エロい」?

ほ乳類も発情シーズン到来春は“ムラムラ”の季節なの?

2009.04.02 THU



写真提供/アフロ
春になると性欲が強くなるよくいわれる話ですが、実感のある人は意外と少ないかもしれません。しかし、冬眠から目覚めた生き物が子作りするのも春だろうし、春画や回春など春のつく性的な意味の言葉も多い。もしかすると春は人間の繁殖期かも!? そう思い立った筆者は仮説を検証すべく、まずは帝京科学大学生命環境学部の花園 誠准教授に繁殖期のお話をうかがった。

「実は、ほ乳類の繁殖期は必ずしも春とは限りません。ただ専門書によると、3月~5月に繁殖可能なほ乳類は年間を通じて繁殖可能な種も含めて46種中30種にも上るので『動物は春になると発情する』というイメージはあながち間違いともいえないかもしれませんね」

なるほど~。それではもう一つの疑問、なぜ春のつく言葉には性的な意味が多いのか、について国際日本文化研究センターの早川聞多教授にうかがうと。

「春という字は、春の『日』に照らされた暖かさで、地中に『陽気』がこもって『草』の芽が生い出るという意味があります。この『生い出る』というイメージが、人の内に眠っていた『性欲』が『目覚める』イメージに自然と見立てられて、『性』と結びついたと思われます。そうした連想から春情、回春という熟語も生まれたのでしょう」

さらに、古事記や万葉集には、春になると若い男女が集まって、互いに求愛する歌を詠み交わす「歌垣」という行事が記録されているとか。やはり、古来の日本人も春になると、性欲の高まりを感じていたのかも。 

それでは最後の調査。現代人にとっても春は繁殖活動の季節なのか? もし春に欲情している人が多いなら、出生数は1月、2月生まれが多いかもしれない(妊娠期間9カ月で算出)。そう考えて調べてみると、1月の出生数は5位、2月は最下位と、あっさり仮説は崩壊。どうやら現代人は季節の影響なくムラムラしているみたい。確かに冷暖房のある今は、季節なんて関係ないのかもね。


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