男28歳・パパになる!ってどうよ?

第1回 「パパになる」はうれしい? 不安?

2009.05.25 MON

男28歳・パパになる!ってどうよ?


国立社会保障・人口問題研究所が発表する「人口ピラミッドの推移」。1950年ころまできれいなピラミッド型を描いていた人口のバランスは、その後徐々に崩れ始め、今から約30年後には逆ピラミッド型に近づくと予想されている

日本が少子化してきた本当の原因って何なの?



少子高齢化が進む日本社会。長寿のお年寄りが増える一方、1973年(第二次ベビーブームのピーク)に約209万人だった出生数は、2005年には約106万人と約30年で半減してしまいました(厚生労働省『人口動態統計』より)。

国立社会保障・人口問題研究所は、2005年に2576万人だった高齢者人口が、2042年には3867万に達すると推計。2055年には、高齢者人口3646万人に対し、15歳以下が755万人という超高齢化社会が訪れると予測しています。

日本の年金、医療、社会福祉は下の世代が上を支える仕組みなので、子どもの減少は社会的な危機といえますが、一体なぜこのような少子化が起こってきたのでしょうか? 

国立社会保障・人口問題研究所の高橋重郷副所長は次のように説明します。

「日本の少子化問題は、1975年ごろからゆるやかに始まり、90年代ごろから大きく進行した未婚化晩婚化が主因です。日本では結婚してから出産するのが一般的なため、婚姻数の減少が直接的に出生数の減少につながってしまったのです。また、女性には出産可能年齢がありますので、晩婚化も当然、出生数の低下に影響しています」

昨今の未婚・晩婚化の進行具合は、数字を見れば歴然。平均初婚年齢は1975年の男性27.0歳、女性24.7歳から、2005年には男性が29.8歳、女性が28歳と上昇。婚姻数も、同30年間で約94万件から約73万件と大きく減少しています。

社会学者の山田昌弘氏はイマドキの未婚・晩婚化について、若者の結婚後に求める高すぎる生活水準にその主因があると見ています。山田氏の著書『少子社会日本』から一部を引用しましょう。

「『自分と配偶者二人で将来稼ぎ出せる思われる所得水準の将来見通し』が『結婚生活、子育てには、これだけの水準を求めたい』という希望を上回れば、結婚、出産は促進される。逆ならば、結婚、出産は抑制される。日本では、パラサイト・シングル現象があるために、『結婚生活、子育てに期待する生活水準』は、なかなか低下しない。結婚後の生活も独身時代以上の水準に保ちたい、自分が受けた教育レベル以上のことを子どもにしてあげたいと思う気持ちを非難することはできない」(『少子社会日本』P149~150)

昨今は、格差社会の突入により多くの若者の所得が低水準にある。所得の上昇もあまり期待ができないから、将来的に彼らは(というか、ボクらは)結婚後に求める生活水準を満たせる見込みを感じることができない。よって、未婚・晩婚化が進むという話ですが、みなさんはこの指摘をどう思いますか? 

ボクは28歳のいち若者として、「子どもに与えたい環境を提供できないことへの抵抗」というのは、正直かなりあります。

近年、政府が講じている対策はフリーターの正社員化や再就職しやすい社会の実現、育児休暇の推進、待機児童ゼロ作戦など、結婚・出産しやすい社会を整えるといったもの。

収入、生活基盤の安定化は婚姻数、出産の増加に欠かせない対策といえます。ただ、現代の若者が抱く「不安」の解消という点では、もしかしたら多少のギャップがあるのかもしれません。
イラスト/後藤亮平(BLOCKBUSTER) 男性は出産に立ち会うと、その瞬間から父性が目覚めるといった話をよく耳にするが、人によってはなかなか気持ちが“父親”にならない人もいるらしい。当然、女性は“母親”になってしまうので、子どもが産まれても父性が目覚めない人は、子どもに彼女を取られた気分になってしまうのかも…

ボクらが「パパ」になったら何がどう変わるの?



単刀直入に質問! みなさん、子どもはほしいですか~?

国立社会保障・人口問題研究所の調査「結婚と出産に関する全国調査」によれば、18~34歳の未婚の男女を対象にした結婚・出産についてのアンケートで「結婚の意志がある」と回答した男女が2005年度で約9割に上ったそう。

また、結婚の意志がある人の約95%が、「子どもをほしい」と回答したという結果も出ています。

ここから、現代の若者の多くは結婚の意志があり、将来的に子どもを持ちたいと考えていることがうかがえます。

が、不況が長引くこの厳しいご時世、子どもを持ちたいと願う人の心中には、自分が親になることへの期待と不安が大いに入り交じっているのかもしれません。

R25世代の同僚や友人に「子どもを持つことへの期待と不安」というテーマでアンケートを取ったところ、様々な思いが聞かれました。

「習い事や塾に通わせたいが、5~10年後にその余裕があるかどうか心配」

「自分の内面がオトナではないので、親になれる自信がない」

「遊べなくなる」

ほかにもバラエティーに富んだ意見(というか、不安)がありましたが、比較的多かったのが以上の回答。なかでも経済面を懸念する声がダントツでした。

独身者が抱きがちなこれらの不安は、実際、親になったときに直面するようなことなのでしょうか?

育児応援雑誌『妊すぐ』『赤すぐ』『赤すぐキッズ』の編集部にお邪魔し、松井朝菜編集長と、最近二児のパパになったという塚越暁さんにお話を伺いました。

「これはあくまで個人的な経験での話ですが、私の場合、子どもが産まれたあとに父親として直面した問題は人の心の育て方ついてです。子どもの性格はそれぞれ異なりますし、『親の考えを子どもにどう教えていいのか』ということにとても悩みました。けど、この悩みが自分を親として成長させましたし、親が子どものしつけについて試行錯誤するなかで彼らの性格や特性は見えてくるものだと思います。そこで、例えばこの子には習い事や塾通いが必要だなと感じた場合、初めてそれについて考えるもの。独身で子どもがいない段階から、お金や習い事などばかりにクローズアップするのは少し先走りだと感じますね」(塚越さん)

そうなんですか!? お金や教育方針の問題は結構な悩みだと思っていたのですが。じゃ~、遊ぶ時間がなくなるなんてことも大した問題ではないと?

「そうだと思います。子どもが産まれてから直面する問題は、おそらくもっと別のことでしょう。例えば、旦那さんが奥さんとまだまだ恋人感覚でいたいと思っても、妊娠したときから母親としての意識が芽生える女性は、出産後に育児に追われたり、子ども中心の生活にスイッチするなかで、夫に求めるものが変化することがあります。夫婦間のちょっとした意識の差とでもいいましょうか。男性からすると少しさみしいことかもしれませんが、旦那さんはそれを受け入れて、一緒に子育て、子どものいる生活を楽しむ術を身につける必要が出てくるわけです」(松井編集長)

そーなんですか!?  ボクらが考えていた悩みと全然違う。どうやら、独身者が抱きがちな「子どもを持つこと」のイメージは、若干ステレオタイプな面があるようです。

もしかしたら、ボクもさんざん経済的な面で悩んでおきながら、いざ子どもが産まれてみると「嫁が子どもにしか興味を示さなくなった」なんて、自分の子どもに嫉妬していたりするのかもしれません。 さてさて、「男28歳・パパになるってどうよ?」の第1回、
いかがだったでしょうか?

ちょっとカタいネタではありましたが、個人的には
「イマドキの若い独身者はパパになることへのハードルを高くしすぎ」
という指摘を受けたのが新鮮でした。

ただ、実際に子育てをするとなると、独身のボクらには
想像できない問題が発生することは間違いなさそうです。

そこで、お子様をお持ちのみなさんにぜひ伺いたいことがあります。

夫婦で協力して子育てをするために、こんな努力をしている~など、
ポイントやコツがありましたら、ぜひ教えてください!

逆に、子育てにおいてこんな行為はNGだからやめてほしい!
といったご意見も、あわせて募集したいと思います。

独身者のみなさんは、現在考えている「オレ流子育て論」を
ぜひぜひ投稿してください!

みなさんの意見を集約させて、
「最強子育てマニュアル」(?)を作り上げたいと思っています。

どうぞよろしくお願いします!!

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