新型インフルですっかり霞んだけど…

20代からの発病急増中マジで怖い「結核」にご用心!

2009.05.21 THU



イラスト:藤田としお
感染症といえば、すっかり新型インフルエンザの話題一色になっているが、お笑いコンビ・ハリセンボンの箕輪はるかさんが発病した結核も忘れてはいけない。ある程度治療法が確立されているものの、日本国内でも、年間2万人以上が発病し、2000人以上が命を落としているというあなどれない病気なのだ。新型インフルエンザの報道が目立つ今だからこそ、結核について結核研究所の石川信克所長に聞いてみた。

「結核は、結核菌が体内で増殖することによって引き起こされる病気です。空気感染するので、発病したら適切な治療を受けないと、感染者を増やす可能性があるし、症状も悪化していきます。結核は、感染しても1~2割しか発病しません。ただし、いったん感染すると、治療しない限り、結核菌は体内にずっと残り続けます。感染してから2年がもっとも発病しやすく、20~30代の若い患者さんの場合、この期間に発病するケースがほとんどですね」

感染しても発病しなければ、とりあえず問題はない。ほかの人に感染させる恐れもないという。発病していても早期の軽い症状であれば、入院の必要もないようだ。

「入院が必要なケースの方が少ないくらいですが、それでも年間1万人は結核で入院する患者さんがいます。2週間以上せきが続く場合は専門医に相談してください。治療は入院治療が2カ月、通院治療が4カ月、とあわせて約半年はかかります。子どものころに結核を予防するBCG接種を受けた方も多いと思いますが、15年くらいすると効果がガクンと落ちるんですよ。さらに社会に出ると行動範囲も広がるので、20代からの発病は急上昇しています」(同)

人が多く集まる都会では、結核の感染を防ぐのは難しい。治療に時間がかかるので、社会生活にも大きな影響が出る。対策としては、感染しても発病しないように、健康を保ち免疫力をつけること。微熱やせきが続いたら、結核も疑ってみよう。結核は、決して過去の病気ではないのだ。


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