今日から始める“エコモテ”生活

第6回 太陽光を使え! エコ調理でモテる!

2009.06.02 TUE

今日から始める“エコモテ”生活


大いなる自然のエネルギーを集めて…エコ・クッキング!! ソーラークッカーは、地球を守るエコ・ガイの強力な“相棒”に成り得るアビリティを秘めているはずだ イラスト/沼田光太郎

レンジ&オーブン&炊飯器&…一家一台のエコ・アイテム!



週末の公園、陽当たりがよい位置に神々しい輝きを放つパラボラ型のソーラークッカーを置き、無言のまま鍋をセット。オフショアを待つ伝説のサーファーのように、空を見つめるオレ。もちろん海パン一丁だ。近所の若妻たちの視線を感じつつ、頃合いを見て熱々になった鍋をオープン。なかから出てきたのはかわいいチーズケーキ! 鮮やかなプチ・マジックに近所の若妻たちから拍手喝采が起こる。やがて、ボクと弟子(ができる)たちはエコ・太陽族と呼ばれ映画化。一世を風靡。

これだ! モテる予感!

さて、ソーラークッカーとは、太陽の光や熱を利用する調理器具だ。天気がよい日であれば電気がなくてもガスがなくても、お米を炊いたりカレーを作ったり、スイーツまで作れちゃう! どんだけ使っても光熱費ゼロの隠れたスーパー省エネ・アイテムなのだ。それに、およそ調理器具とは思えないサイエンスな見た目もカッコいい。

「ソーラークッカーには、光の反射を利用した反射式と、太陽の熱を蓄える蓄熱式があります。熱効率に優れているのは反射式。反射板の形状にパラボラ型やドラム型などがあり、太陽の反射光の焦点が当たるところに台を作ることで、比較的短時間で調理をすることができるんです」(日本ソーラークッキング協会の西川富子さん)

工夫次第で様々な料理に応用可能だが、たとえば晴天の日はトーストが5分で焼け、2合の米なら25分で炊けるという。太陽光を反射させているだけなのに、調理時間が専門機(トースターや炊飯器)とほとんど変わらないのだ! なかでも、長野県の「工房あまね」が制作・販売しているパラボラ型の「きらぴか」が熱効率の良さと使いやすさを兼ね備えた強力なソーラークッカーとして有名だという。気になる値段は約3万円ぬぅぅ、微妙なライン。
パラボラ型ソーラークッカー「きらぴか」とご対面。うん、めっちゃ眩しい! 中央に設けられた台に鍋を乗せることで調理を行う。反射光が鍋に当たるように手で角度を微調整する
「私はほぼ毎日ソーラークッカーを使って調理していますが、使い始める前より1カ月の電気代がおよそ30%安くなりましたよ。使い始めて7年目ですから、もう値段の元を取ってるはずです(笑)。朝出かける前に鍋をセットするだけで帰るころには煮物が完成してます。忙しい男性でもうまく使えば料理の幅が広がるのではないでしょうか」

ベランダ放置でも美味しい料理やスイーツが作れるし、長時間じっくりコトコト煮込んでも光熱費はゼロ。折りたためるからバーベキューに持っていけば、オーディエンスに自慢できる。う~ん、けっこうお得なアイテムに思えてきました。よし、買っちゃうか!? 全国の公園で見せびらかして若妻たちの人気者になるか!

「入門編として、蓄熱式のソーラークッカーを自分で作る方法もありますよ。発泡スチロールなどのボックスを用意して、内側にガス台用のアルミマットなどを貼り付け、熱を逃がさないためにラップなどでフタをするだけ。角度の調節にコツがいりますが、身近な素材だけで3時間程度で作ることができます。太陽熱を閉じ込めてその熱で調理をする仕組みで、日差しの強い日は箱のなかの温度が90C前後になるんですよ。反射式のクッカーより時間はかかりますが、様々な調理をすることができるんです」

なんと、自分でも作れると! 作り方の詳細は西川さんのHPから請求可能。聞けば、日本ソーラークッキング協会は、砂漠化や森林破壊で薪が不足する地域で手作りソーラークッカーを普及する活動も行っているという。実にエコ&ピースなアイテムですな! 正直、自分は今回初めて知ったけど、ぜひ日本中に広く普及させたいところです。
いやいや、時代を先取るエコ・ガイとしてボクが普及させましょう!
ソーラークッカーがズラリと並ぶ様子は圧巻。写真奥の小さい箱形クッカーはすべて、日本ソーラークッキング協会の鳥居さんと西川さん(写真左)による手作り

太陽光に限界なし!? 美味しいフルコースを作ってみたよ!



太陽の光や熱を利用する調理器具、ソーラークッカー。ガスも電気も使わずに炊飯から煮物、スイーツ作りまで広範囲の調理が可能な頼れるエコ・アイテムだ。
今回は、こいつを使ってとことん目立つだめ、日本ソーラークッキング協会の協力を得て神奈川県の小さな公園でゲリラ・ライブを行うことに。

5月21日、晴天、だけど暑くはない。大丈夫ですかね?

「ソーラークッカーに気温はあまり関係ありません。晴天の日であれば一年中使えるんですよ。というより、実はソーラークッキングは太陽が澄んで乾燥している冬の方が向いているんですよね」(日本ソーラークッキング協会会長の鳥居さん)

さっそくライブの準備に取りかかるため、クルマから様々な形状のソーラークッカーを取り出す鳥居さん。計10台ものクッカーが並ぶと、誰が見ても理科の実験的な奇妙な光景に。
なかでもひときわ太陽光を反射してキラキラと輝く、3台のパラボラ型クッカー「きらぴか」(工房あまね製)に、ご飯が入った鍋と、カレーの具が入った鍋をセット。返す刀で残る1台には食パンをセットして、さらに、残りの蓄熱式クッカーにもクッキー、プリン、ケーキの素材などをIN! やっと準備が終わったかと思ったら、わずか3分でトーストが焼き上がった。早っ!
ソーラークッカーで作ったスイーツ。わずか20分でラスク(右下)とクッキー(中下)と今川焼(左下)が完成。チョコレートケーキ(右上)も30分でふっくらと焼き上がった
「きらぴかの集光焦点は晴天時で最高225℃になります。太陽の動きに合わせて15分から20分おきに角度を微調整するので、揚げ物にはあまり向きませんが、基本的な調理はこれ1台でできちゃうんです」

と、言うやいなや、今度は2分で目玉焼きを作ってくれる。さらに、ソーラークッカーの実力に改めて感心する暇もなく、15分でクッキーが焼けて、25分でお米が炊けた。そこで、さっきから指をくわえてこちらを見ていたチビッコたちにお日様の光で作ったクッキーをおすそ分け。ふふふ、もちろん、狙いはチビッコたちの後ろにいる若妻たちだ。奥さん、このカチンカチンに焼き上がったクッキー、どうよ? ほら、熱々だろ?

太陽光の熱で若干、思考に邪念が混じりつつ待つことおよそ60分。カレーとケーキが完成! カレーを食べているうちに、手作りの耐熱式クッカーに入れておいたプリンも焼けた。太陽の光だけで作ったフルコースは、どれも当たり前のように美味しくて、基本的に立っていただけのボクは贅沢な気分を堪能。これ、火の後始末もないから、バーベキューより全然ラクだよ!

「ほらほら、今川焼もできたわよ~」

いや、もう食えないですから! いや~、すごいフルコースだな。
ふと空を見上げると太陽がサンサンと輝いていて、その無限のエネルギーがもたらす可能性をお腹でたらふく味わったボクは、妙にうれしくなって集まってきたオーディエンス(主に近所のおばちゃん)に料理を配って回ることに。
ははは、みんな笑顔だよ! モテモテだよ! あはははは!

1時間後。貧血に。
太陽のチカラって、スゲェなぁ~。 太陽光発電装置のように大掛かりなシステムを導入しなくても、
自宅で簡単にエコな自然エネルギーを利用できる方法として、
今回はソーラークッカーをピックアップしました。

コラムのなかで紹介したソーラークッカーのほかにも、
様々なソーラークッカーが存在します。
興味がある方はぜひ調べてみてくださいね。

さて、次回も省エネを掘り下げようと思うのですが、
皆さんは普段、どんな方法で省エネを実践していますか?
てか、皆さんにとって、エコって何ですか?
リアルなご意見や疑問をお待ちしています!

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