カラダ資本論

第1回 やる気のある目ってどんな目?

2009.06.12 FRI

カラダ資本論


眼科医の坪田一男先生は左目だけを矯正するためにコンタクトレンズをしていて、右目は裸眼。正面から見ると、向かって右側の左目の方が小さいのが分かります。これはコンタクトレンズをしているために目が乾きやすくなり、目を大きく開けにくくなっているため。「コンタクトレンズをしている人は乾き目に注意!」(坪田先生)だそうです。

誠意が伝わるやる気のある目とは?



「目は口ほどにものを言う」「目は心の鏡」なんてことわざにもある通り、人と人がコミュニケーションをするとき、目はとても重要な役割を果たしています。

また、人は、五感のうちでも、視覚から得られる情報にもっとも頼っているといいます。当然、近視や遠視などはメガネやコンタクトレンズで矯正しますよね。

でも、「目の健康」を考え、目に良い生活や環境を整えるよう気を遣っている人はあまりいなさそうです。そんな現状に警鐘を鳴らしているのが、慶應大学医学部眼科の坪田一男先生。坪田先生はドライアイ研究および治療の第一人者で、一般的に認知されていなかったドライアイを世に広めたパイオニアです。

坪田先生は、ドライアイや疲れ目によって仕事の効率が下がったり、仕事相手に悪い印象を与えてしまうことを危惧しています。

「仕事中、パソコンのモニターを凝視しているとまばたきが減少します。そして、まばたきが減ると目が乾く。問題なのは、目が乾くと、涙を分泌させようとして、逆にまばたきの回数が多くなること。普通は1分間に20回が目安ですが、ひどい人は100回以上もまばたきをすることがある。まばたきが多いと、落ち着きのない印象を与え、相手は不安を感じてしまいます」

さらに目の乾きがひどいと、自然とまぶたが下がり、少しでも目を乾きにくくさせようとするのだそうです。つまり、本来の目の大きさよりも小さめになってしまうわけです。しかし、少ししか目を開けていないと前が見にくくなるから、アゴを上げて、相手を見下ろすような格好になる。これが「チンアップ」という現象で、すごく不遜な印象を与えてしまうのだとか。

逆に、相手に与える印象の良い目とは、どんな目なんでしょうか?

「それはカワイイ女の子の条件と同じ。大きくてウルウルと潤った目です。さらに、やる気を示すならキラキラが大切です。眼球は常に静止しているのではなく、何かに注視しているときや興奮しているときは固視微動という微小運動を行っています。アドレナリンが出て『やってやるぞ』と思っているようなときは固視微動が起こって、濡れた目がキラキラして見えるんですよ」

漫画では、主人公の大きくキラキラ輝いた目を見て、敵だったキャラが「キミの目の輝きを信じよう」なんていうシーンがあったりしますが、あれは医学的にも間違っていないのですね。

大きくウルウルした目は女性だけの武器かと思っていましたが、ビジネスマンにも有効だとは! 上司に新企画を提案しにいくときなどは、鏡で自分の目を見て、キラキラしているかどうかチェック。「濁っているな」と思ったら、じっと見つめてウルウルさせてみましょう。
疲れ目解消に役立つツボの中でも、特に重要なのは眉間にある「攅竹」。ここは三叉神経のツボで、押してみると気持ちいいはずなのですが、ここを押して痛いなら目を酷使している証拠。たまにこの部分を押してみて、自分の体調をチェックしてみましょう。

やる気のあるウルウル目にはどうすればなれるの?



まず、こんなテストをやってみてください。
今から10秒間、まばたきしないでいられますか? 1、2、3、4、どうでしょうか? 10秒間、バッチリ目を開けていられましたか?

これと同じテストを、テレビCMで見たことがある人もいるかもしれませんね。実はこれ、ドライアイかどうかを調べるためのテスト。今、実際にやってみた人のなかでも、結構な割合で「できなかった」という人がいたと思います。

このテストでダメだったからといって、ドライアイだとは断言できませんが、今の目の状態が疲れがち&乾きがちだとはいえそうです。乾いて伏し目がちになり、まばたきが多くなると、相手への印象は一気に悪くなってしまいます。

では、商談相手に「お、やる気があるね」と思わせるような、キラキラでウルウルの目にするにはどうすればいいのでしょうか? 慶應大学医学部眼科の坪田一男先生に聞きました。

「ドライアイの症状を根本的に改善するなら、パソコンのモニターを凝視するような仕事を控え、規則正しい生活と栄養のある食事、適度な運動によって、酸化ストレスの多いカラダを改善させること。ドライアイはカラダの不調を訴える、一つのシグナルですからね。この機会にカラダ全体を見直すのもいいことだと思いますよ」

なんて提案は、現代ビジネスマンにはあまりにも現実離れです。もうちょっと簡単にできる方法はありませんか?

「まず、パソコンモニターの画面設定や配置を変える。暗くて汚れた画面で小さい字を見ていると、凝視しようとするために一層まばたきが減り、目が乾きやすくなってしまいます。だから、部屋も画面も明るく、文字も大きめに設定。また、蛍光灯の光が画面に反射して直接目に入らないよう、配置には注意してください。さらに、画面を目線より下めに配置しておくと、目線が下がり、目の開きが小さくて済むので乾きにくくなります」

また、目を温めたり、目のまわりをマッサージするなど、いわゆる疲れ目を回復させるような行為は、目を乾きにくくして、ウルウル目を作るためにも有効なのだそうです。

「究極は、泣いてしまうこと。だからといって、シクシク泣く必要はありません。両手を広げて、下を向いて口を開けると、自然とあくびが出て目がジワリと潤ってきます。そうすることでリラックスもできますから、大事な商談の前などはオススメですよ」

とにかく、坪田先生によれば「長時間パソコン画面を見ることは絶対にダメ」とのことなので、このコラムが読み終わったら一度パソコンの前から離れ、目を休めてください。大事な仕事に取りかかるのは、それからにしましょうね。 以前、ある医師がこんなことを言っていました。
「誰もが健康は無料で与えられるものだと勘違いしている。
しかし、健康的であるために、人はもっと積極的であるべきだ」と。

確かに、大きな病気でもしない限り、
健康は当たり前の状態だと思ってしまいがちです。
でも、どんなことをするにしてもカラダが資本。

若くて元気なうちに、
もっと自分のカラダについて考えてみましょう。

そんなわけで、次回以降もカラダの部位ごとに
ビジネスに役立つトレーニング法などを紹介していきます。
今後は「脚力」「心臓」「肝機能」などを取り上げる予定。

今回の感想のほか、皆さんからの「健康エピソード」「自分なりのトレーニング法」などを募集しています。たくさんのメッセージをお待ちしています!

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