都心に“自分の城”を持ちたい!

第1回 30歳で家を買う人の不思議

2009.06.29 MON

都心に“自分の城”を持ちたい!

20代で家を買う人って、どれぐらいいるの?



20代も半ばになると、「アイツ、結婚したらしいよ」という話をよく聞くようになりますが、アラサーになると、今度は「マンション買ったぜ」なんて友人もちらほら出てきます。でも、いまの自分の暮らしを考えると、家を買うなんて夢のような気が。

不景気の影響で給料も上がらず、晩婚化も進んでいる昨今。住宅購入に踏み切ったR25世代って、一体どれぐらいいるのでしょうか? 東京カンテイ市場調査部の上席主任研究員、中山登志朗さんに聞いてみました。

「20代の住宅取得割合=持ち家率(全国)は約20%です。ちなみに、30代は約30%です」

えっ、そんなに多いんですか!? どういう人が買っているんですか?

「男性の場合、投資のためにワンルームマンションを購入するというケースもありますが。一般的には、結婚して3年目くらいで住宅購入を考え始めるケースがほとんどですね」

でも、20代で20%なのに30代でも30%というと、住宅取得者はあまり増えていない気もしますが…?

「収入というのはそんなに一気に増えませんから、30代になったからといって急に家を買うわけではありません。40代でも、持ち家率は40%弱です。ただし、住宅購入者全体の50%以上を30代が占めています。20代の割合は20%ぐらいですから、30代の多さがわかると思います」

20代後半で結婚。3年ぐらい経つと子供ができたりして、住まいの将来も考え始める。それが30代というわけか。
賃貸かマンション購入か。快適な暮らしを妄想しつつも、頭金やら住宅ローンというイマイチよくわからないことがのしかかると、思い悩んでしまいそうですよね
「30代が多い要因としては、“頭金”の問題がありますね。一部例外もありますが、住宅ローンを組むには、物件価格の2割程度の頭金を用意しておくのが一般的です。地元で父親が土地を持っていたり、親の援助を受けられるならともかく、20代で数百万円ものお金を用意するのはなかなか難しいもの。不動産購入が30代以降になりがちなのは、当然の結果なのかもしれません」

住宅購入の中心は30代で、そもそも20代の5人に4人は賃貸か実家暮らし。まだまだ焦らなくてもよさそうだけど…いずれにしても、将来の「住まい」に対して自分なりの理想を持つなら、ちょっとずつでもお金を貯め始めておいた方がいいのかもしれませんね。
20代で住宅購入の相談にくる人は、年々増えているそうです。「住居費は年収の4分の1ぐらいにとどめておくと負担が少ない」と吉野さん

20代で家を買う人たちの「お金事情」って?



買えるものなら「自分の城」を持ってみたい! 一人暮らし、あるいは実家暮らしのR25世代なら、一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。

果たして20代で自分の城を持つのは、どれぐらい現実的なのか。不動産購入アドバイザーの吉野善則さん(プレシーク)に、若年層の住宅購入事情を伺いました。

「私は普段から住宅購入の相談窓口になっていますが、若くても家を買われる方はいますよ。あくまで実感値ですが、最近は20代で買われる方も増えている気がします。大きな買い物だけに、住宅購入はまずお金の問題が立ちはだかりますが、年収に関わらず、意欲的な方はいますね」

ちなみに、20代で購入を決意する決め手は何なのでしょうか? 「結婚」→「家購入!」という考えもあるとは思いますが、物件価格の高い都心では、賃貸で暮らすカップルも多いと思います。

「経済的に自信がついてきたから、というのはもちろんですが、若い方はそこに勢いが加わります。『若いうちに買ってしまおう!』というわけです。30代半ばになると、子供にお金がかかったりするので、年収が増えて本当に余裕のある人しか買いません。20代は、『結婚した。貯金も少しはあるし、親も少し援助してくれるみたい。じゃあ買っちゃおう!』という感じでしょうか」

吉野さんによると、両家の両親が結婚式の費用を一部を援助するのと同じように、住宅購入の頭金を援助するケースも増えているそう。でも実際、親からの援助ってどの程度もらっているのでしょう?

「弊社のお客様の場合ですが、援助を受ける方は物件価格の10~20%程度が多いようです。なかには親御さんからの遺産で、全額キャッシュで購入される方もいます」

とはいえ、一般的には全額キャッシュは難しいので、「ローン」を組んで返済していくことになりますが、何年くらいかけて返済していくものなのでしょうか?

「20代で購入に踏み切る方は、30年ないし35年といった長いローンを組む傾向があります。長いローンを組めるのが20代の強みです。ただ、物件価格を抑えて、返済期間を短くすれば、完済した後がとても楽になることも考えておきたいですね」

40代で返せたら、趣味に使えるお金も増やせそうですし、そのころになると子どもの教育費もかさみそうだから、何かと助かりそうですよね。

「要は、『身の丈にあった物件を選ぶ』ことです。よく『住宅ローンは年収の何倍までならOK』という話を聞きますが、それをクリアしていればいい、というわけではありません。病気やケガなどで収入が激減する可能性もありますから。そのために保険に入っておくとか、貯金の余力を残しておくとか、万が一を想定した、余裕のある住宅購入をしていただきたいと思います。」

当然といえば当然ですが、住宅購入はお金の問題をどうクリアしていくかが軸になりそうですね。自分に合った物件や返済プランを選べば、20代での住宅購入も夢ではないのかもしれません。 20代の持ち家率、20%。

個人的には、予想以上に多くの20代が家を買っている事実にビックリしました。

それだけ多くの20代が買っているなら、ボクにも買える可能性があるってことですよね。

そう思うと、みんなの返済プランが気になってきました。

みんな月々いくらのローンを返済しているのだろう?

金利次第で返済額が何百万円も変わってくるとか聞いたこともありますが、実はそもそも、住宅ローンについてよくわかっていないので…。

というわけで、今後も住宅購入のアレコレをいろいろ調べていきたいと思います。

皆さんも、住宅購入に関して疑問に思っていることがあったら、ぜひ教えてください。

今後の調査の参考にさせていただきます!

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