都心に“自分の城”を持ちたい!

第3回 都心マンション30歳購入者を直撃!

2009.07.27 MON

都心に“自分の城”を持ちたい!


都心のマンションを購入! 決断のきっかけは?



将来の家をどうするか? 人生設計の中で、仕事や結婚と同じぐらい考えなきゃいけない大きな問題です。でも、高額なだけに買うには不安も多いし…。でもでも、やっぱり“自分の城”をいつか持ちたい!

そこで、賃貸住まいのボク(28歳独身、23区・環八付近:以下R)と、同じく賃貸住まいのMさん(35歳既婚、山手線内:以下M)、さらに昨年、都心に新築マンションを購入したYさん(31歳独身:以下Y)の3人で、都心に「自分の“城”を持つ」ことのアリ・ナシを討論してみました。

R:Yさんは1年前、30歳独身で都心のマンションを買ったとのことですが、きっかけは何だったんですか?

Y:20代後半のころ、同い年の友だちがマンションを買ったんですよ。それで、何度か遊びに行くうちに自分もほしいなあ、と思ってしまって。

M:既婚者なら、そういう人も多いですけど…私は、いままでまったく『買う』なんて考えませんでした。だって、何千万円もする買い物じゃないですか。当然、都心の物件は価格も高い。賃貸の方がリスクは少ないでしょう。ローンを組むことに不安はなかったんですか?

Y:もちろん最初は不安でした。でも、自分の年収でどれぐらいのお金が借りられるのか、ネットのローンシミュレーターで試算したり、賃貸で支払う家賃と比べたりしているうちに、「この物件なら大丈夫」と判断しました。売ったときも、賃貸に住み続けた場合の家賃を考慮すれば損はしないなとか、貸せば家賃はいくらになりそうかとかも、とか。いろいろ勉強して、賃貸より思い切って買った方がいいんじゃないかと思いました。

R:でも、Yさんは31歳で独身。いつかは結婚も考えますよね? 独身でマンションを購入することに抵抗はなかったですか? 

Y:それはないですね。一応、結婚して子どもがひとり生まれても住める広さの物件を選びましたし、手狭になったら住み替えを考えるつもりです

M:メチャクチャ将来をちゃんと設計していますね(笑)。「結婚するからマンションを買おう」「子どもが小学校に上がるから、そろそろ家を買うことを考えないと…」ならわかるのですが。ただ、会社勤めだと急な転勤もあるじゃないですか。そうなったらどうするつもりなんですか?

Y:そのときは、賃貸に出そうと決めています。都心のマンションなら資産価値が高い可能性があるので、売るにしても貸すにしても条件はいいと思います。賃貸暮らしは敷金・礼金や更新料などがかかりますよね。買う場合は税金や金利、保険などかかりますが、買う方がいいのか、賃貸のままがいいのか、トータルコストを月額に置きなおして、お金の将来設計をシミュレーションした結果、私の場合は独身で都心のマンションを買うリスクは小さいな、という結論に至ったんです。

R:マンションを買う話は、どうしてもお金の話が中心になってしまいますが、生活面ではどうでしょう? いまの物件には満足されていますか?
簡単なローンのシミュレーションは、住宅情報サイトなどでも試すことができる。将来設計のためにも(モテ度アップのためにも)、いろんな情報収集は欠かせません!?
Y:やっぱり、新しい部屋はいいですねぇ(笑)。特に帰りを待ってくれている人がいるわけではないのですが、家に帰るのが楽しくなりました。ベランダが広くなったので家庭菜園も始めたし、あと自分で言うのもなんですが、モテ度は確実にアップしましたね(笑)。

M:えっ、やっぱり女の子を部屋に呼んじゃうわけですか? 「俺のマンションから東京湾の花火が見られるんだけど」とか。う、うらやましい…。

R:既婚者なのに食いつきすぎですよ、Mさん! ただ、最近は「婚活」がやたらとブームですし、もしかしたら都心のマンション購入は独身男性の強力な武器になるのかもしれません。うらやましい…。

「都心に住む」ことのメリットとデメリット



「都心に自分の“城”を持ちたい!」――。こんなあこがれを漠然と持っているけれど、都心暮らしにはどんなメリットやデメリットがあるのだろう? 23区・環八近くに住むボク=R(28歳独身、賃貸暮らし)は、ふたりの都心在住者、Yさん(31歳独身、新築マンション購入・以下Y)とMさん(35歳既婚、賃貸暮らし・以下M)にあれこれ質問してみることにした。

R:そもそもおふたりが、都心に住むようになったきっかけは?

Y:最初は、田舎から出てきて都心にあこがれを持っていたから…ですが、いまは単純に仕事場に近いからですね。仕事柄、帰宅が深夜になることも多いので。

M:私も同じような理由です。上京して郊外の大学に通っていたのですが、そこが地元より明らかに田舎だったんですよ(苦笑)。都会っぽい生活にあこがれて、数回の引っ越しを経て徐々に都心方面に移り住みました。結局、結婚して子どもが小学校に上がるタイミングで、いまの賃貸マンションに落ち着いています。仕事場も歩いて10分なので、とにかく便利ですね。

R:「職住近接」というわけですね。ボクも、夜遅くなることが多いので、「家が近いといいなぁ」なんてよく思います。

Y:仕事帰りにどこかでお酒を飲んでも、タクシー代が2000円以内で済むのはありがたいですね。終電を気にしなくてもいいのは、個人的には大きなメリットです。お金で「時間を買う」感覚は確かにあると思います。

R:でも、都心ってにぎやかすぎて住みづらいのかなぁ、なんて思ったりもします。そんなことはないんですか?

M:うーん、それは人それぞれが持つ理想のライフスタイル次第じゃないでしょうか。海の見える場所に暮らしてサーフィンを楽しむ人もいれば、利便性を第一に考えて都心に住む人もいる。ただ、都心といっても、歓楽街のど真ん中や幹線道路沿いじゃない限り、夜は普通に静かだったりしますよ。

Y:個人的な感想ですが、都心は意外と治安がいいと思います。街灯なども整備されているし。あと、都心のタワーマンションに住んでよかったと思うのは、やっぱり窓の外の景色。毎日39階から都心の夜景を眺めていると元気が出てきます。

M:都心の再開発地域では、1階にスーパーが入っているマンションがあったり、マンションのエントランスが駅直結の物件もありますよね。あれがうらやましいんですよ。でも、ファミリータイプの賃貸だと月額40~50万円ぐらい平気でするからなぁ…まったく手が出ない(苦笑)。

Y:都心マンションは家賃が高いんですよね。以前住んでいた都心の賃貸マンションは1Rだったのですが、月額10万円以上しました。これだけ毎月払っているなら、マンションが買えるんじゃないか? と思っていろいろ調べたんです。結局、ローンを組んでマンションを買っても月々の支払いはほとんど変わらなかったので、私の場合は金銭的なデメリットも特に感じていません。

R:金銭面以外で、都心にマンションを買って後悔したとか、こんな思わぬデメリットがあった! なんてことはありますか?
Yさん宅からの眺望。これぞ理想のアーバンライフ! 「エレベーターで下りるのが面倒くさい」ときは、便利な宅配サービスをよく利用するそうです
Y:うちのタワーマンションはエレベーターが8基あるのですが、混み合っているときはなかなか乗れないことがあります。そのせいもあってか、ちょっとコンビニまでビールを買いに行こうと思っても、エレベーターで下りるのが面倒くさくなることもあります。あと、部屋を出るときは下の天気がよくわからず、1階で外に出たとき思ったより雨が激しく降っていたとか…。

M:それ、都心マンション暮らしのデメリットじゃなくて、タワーマンションのデメリットじゃないですか!(苦笑)

R:(笑)。でも、今回のお話を通して、住居費の問題さえクリアできれば、都心で働く人にとって都心に住むメリットはやはり大きいなと思いました。ボクもYさんみたいなアーバンライフを送ってみたいです!
 




  ふたりの「都心に住む先輩」にいろいろとお話を聞いたところ、
あこがれのアーバンライフは想像以上に快適な気がしました。

「時間をお金で買う」と考えれば、単純に「都心は高い」とはいえないし、
資産価値が下がるリスクが少ないとなれば、買わない理由はないですね。

まあ、貯金と未来の安定した収入があるなら…というハナシですが。

まだまだ「都心に自分の城を持つ」という夢の実現には遠いのですが、
次回からは少しずつ、具体的に動いてみようと思います。

当連載では、みなさまからの住宅購入に関する素朴な疑問を募集しております。
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