今日から始める“エコモテ”生活

第11回 にじみ出るエロスを緑化し、浄化する

2009.08.11 TUE

今日から始める“エコモテ”生活


植物の浄化作用は、にじみ出る下心(性的な意味で)さえ洗い流してくれるだろうか。いや、隠してくれればそれでいい。イラスト/沼田光太郎

目指すは緑化人間!都会の緑よ、オラに力を貸してくれ!



己の下心を隠すために植物さんからグリーンパワーを拝借。緑化人間として「安心・安全・クリーン」感を演出することで新たなモテの境地へと旅立つことを決心したボク。さて、問題は緑化人間化するための具体策である。

緑化人間たるもの、たまの休日に公園に行くだけでなく、自宅ではもちろん、仕事中の隙間時間だって緑のシャワーを浴びていたい。「勤務地がオフィス街だから緑なんてない!」なんていうアナタ、ちょっと待った。どうやら現在、都心のオフィス街に緑豊かな屋上庭園が急増しているというのだ。

「今年4月24日には『新宿マルイ 本館』の屋上に英国風庭園、4月29日には『アトレ恵比寿』の屋上に貸し菜園がある巨大庭園がオープンしました。ほかにも、『伊勢丹新宿 アイガーデン』や『日本橋高島屋 トップアイランド』、『六本木ヒルズ』、『小田急新宿店』など、挙げれば切りがないぐらい、都心には屋上緑化をすすめている施設があるんですよ」

そう話をしてくれたのは、NPO法人 自然環境復元協会・事務局の河口秀樹さんだ。屋上緑化には、ヒートアイランド現象の緩和やビルの省エネ、大気浄化など様々な地球に優しいメリットがあるようだ。さらに。

「ここ数年、壁面緑化に取り組む施設や個人宅も増えているんですよ」

壁面緑化とな!? 調べてみると、個人宅レベルでできるエコとして「グリーンカーテン」と名づけられ、今夏注目されているようだ。たとえば、FMラジオ局のJ-WAVEでは「GROW GREEN PROJECT」と名づけられたグリーンな気持ちを広げるキャンペーンの一環として、窓辺でゴーヤを育てて日差しをさえぎり、見た目にも涼しげで五感からの涼効果もある「グリーンカーテン」を作ることを呼びかけている。また、インテリアショップのFrancfrancでも今年6月末、都会の小さなベランダでも農業を手軽に楽しめる「ベランダ農業キット Vege(ベジ)」を発売し、「好調な売れ行き」(リテイル事業本部商品開発グループマネージャー・石原嘉文さん)だという。

ビジネスタイムの隙間時間にちょっと屋上庭園に立ち寄り、自宅ではグリーンカーテンを実践すれば、植物の力で、身も心もクリーンな状態をキープし続ける「緑化人間」になれるじゃないですか! コレだ! 緑化人間のキーワード見つけたりぃぃぃ!

よし、分かった。こうなったら、自宅のベランダにグリーンカーテンを意地でも作り、エコ+モテな「緑化人間」になったるぞ~い!
古き良き街を歩くと、いまでも軒先によしずを立てかける商店がちらほら。見た目にも涼しげなよしずの価格は、ホームセンターで1000円前後。植物が入ったハンギングバスケットとの合わせ技で、ベランダまわりにぜひ!

“ベランダー”デビュー!グリーンカーテンは簡単だ!



ああ、庭さえあればあの植物もこの植物も育てられるのにと思いながらも、グリーンカーテンはおろか、自宅に植物すら置いたことがないボク。幸いにも、小さいながら歩いて直進2歩のベランダはあるのでグリーンカーテン作りはできるはずだ。

そういえば数年前、どんなに狭い場所でも自分の目を楽しませてくれる植物たちに、言いようもないほどの愛情を注ぐ「ベランダー」なる人種が話題になってたっけ。よし、目指すはグリーンカーテン作り! これなら自分の下心をグリーンカーテンさんが隠してくれて、自宅に女子も誘いやすい。でも、待った。どんな植物をどうすればらしくなるのかしらん?

「小学生のころ、夏休みにアサガオを育てた経験がありますよね。あれと同じ要領でベランダに植物のツルを生やせばいいんです。グリーンカーテンはすごく簡単に作れますよ」

そうアドバイスをくれたのは、中野緑化工技術研究所・代表の中野裕司さんだ。今から30年以上も前から「壁面緑化」を提唱してきたこの世界のスペシャリストでもある。中野さん、簡単お手軽にできるグリーンカーテンの作り方を教えてくださいなー!

「まずは以下の5点セットを用意してください。(1)ツル植物の種(2)市販の園芸用の土(3)大きなプランター(4)ツルを巻きつかせる支柱(5)肥料。準備が整ったら、鼻歌でもうたいながら種をまいてください。まめに水をやり、芽が出て本葉になったら、小さい苗は間引く。本葉が多くなってきたら、朝晩、たっぷりを水をあげてくださいね。ツルが伸びてきたら、支柱(ネットやポール)を立てて、ツルを巻きつけてあげましょう。成長し、花や実がついたらグリーンカーテンの完成です。簡単でしょう? そうそう、苗を植えるともっと簡単です。朝顔市でアサガオを求めるのもよいでしょう」

確かに難しくはなさそう。で、種はどんなものをチョイスすればいいの?

「ツル性植物であれば、たとえばアサガオでもヘチマでもゴーヤでもなんでもいいと思いますよ。ヒョウタンなんかはオシャレですよね。ただし、本来は夏前から種まきをスタートするのがベスト。今からでは間に合いません。今回はこの時期からでも簡単にできる、とっておきのグリーンカーテンをお教えしましょう!」

とっておきの方法(モテの意味で)をお願いします!

「よしずと植物の入ったハンギングバスケットを用意し、ベランダにセットしたら完成です。ね、カンタンだと思いませんか? よしずとは、すだれ同様、日光をさえぎりながら風を通す、非常に便利な道具で、今日でいうところのブラインドみたいなものです。夏の風物詩として古(いにしえ)の時代から使われてきたものなんですよ。よしずをバックに、涼やかな植物が植えられたバスケットをぶら下げたら完成です」

つ、つまり、こういうコトですね。部屋の内側からはよしず+植物を観賞できて、外を歩く通行人からはよしずが目に入る。そしてかわいコちゃんが「あれ?あの部屋、よしずなんて使っているんだ。今どき珍しいけど、江戸の風情があってス・テ・キ。どんな人が住んでるのかしら。好きになっちゃいそう」的な!

実際、外部からの視線をさえぎりながら風を通すから、猛暑でない限り、クーラーを控えることにつながるし、まさに一石二鳥。残暑をエコ&オシャレティックに過ごせるこのグリーンカーテン。ぜひお試しあれ! 屋上緑化に壁面緑化。
これまでグリーンなエコ活動は、行政レベルや企業活動の一環(CSR)として実施されることが多かったみたいだけど、今は個人レベルで楽しみながらエコアクションを起こす人が増えているようです。

その象徴が今回紹介した「グリーンカーテン」。
手軽に参加できる個人レベルのアクションはきっと、今後も増えていくんだろうな。
早々にボクも、よしずを用いた「グリーンカーテン」に挑戦したいと思います。

さてさて、このコラムも次で最終回。
う~ん、フィナーレはどんなエコモテを提案しよう。乞うご期待!

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