都心に“自分の城”を持ちたい!

第5回 はじめてのモデルルーム見学

2009.08.24 MON

都心に“自分の城”を持ちたい!


いくつもモデルルームを見学すれば、物件の良し悪しだけでなく、自分の求めている部屋の理想像かもわかってくる。変な誇大妄想は厳禁!

一目惚れは失敗のもと!? モデルルーム見学の心構えとは



新築マンションは、建物ができる前に完売することもあるそうです。新築マンションの販売は、実物完成前に部屋がイメージできる「モデルルーム」を用意することも多いのだとか。

実物を見る前に買うのなら、なおさらモデルルームはしっかり見ておきたいものです。というわけで、住宅ライターの中川寛子さんに、モデルルーム見学の心構えやチェックポイントをお聞きしました。

「モデルルームに行くと、素敵な部屋を目の当たりにして気持ちが舞い上がってしまうものです。ですから、冷静になるための心構えを持っておきましょう。事前準備としては、お目当てのモデルルームに行く前に、他のモデルルームをいくつか見ておくといいですね」

ということは、彼女と一緒に新婚気分でモデルルームをはしごしつつ、「ここは将来の子ども部屋だね。うふふ」…なんて、とっても楽しそうなデートコースじゃないですか! と、危うく妄想が暴走しそうになりましたが、ボクはマンション購入の第一歩として見学したいんです。モデルルームで見るべきポイントをあえて絞るなら、どこでしょう?

「いまはどの物件もみんな設備がよくなっていて、そこに大きな差はありません。その分、壁紙などの細かい部分に違いが出てきます。また、インテリアや設備の中でどれがオプション品なのかを確認するのも忘れずに。大事なのは、生活感を意識すること。モデルルームにはゴミ箱が置いてなかったりと、生活感があまりないんです」

実際に家具を置いたらどんな部屋になるか? などを想像しながら見るってことですね。そういえば、モデルルームって部屋の中の様子しかわかりませんが、マンションのスケールや周りの環境を知るよい方法はありませんか?

「まずは、グーグルマップで航空写真を確認してみましょう。近隣に工場や大きな道路があったら、騒音の心配があるかもしれません。一方、近所に大きな公園があれば、災害時の避難場所も確保できます。航空写真は数カ月~数年前の写真なので、その土地が以前どんな姿だったのかもわかります。あとは、実際の現地確認ですね。周辺の住環境はモデルルーム見学だけではわかりません。駅から歩いて現地に行くことで見えることも多いですよ」

買うのはモデルルームではなく現地の物件。モデルルームを見るだけでなく、現地に行くのは必須というわけですね。モデルルーム見学で安易に一目惚れすることなく、実際の建設予定地も含めてしっかりチェックするようにしたいと思います!

お部屋を見るだけじゃない!? モデルルーム見学のポイントとは



建物が完成する前に売り出される都内の新築マンション。都心で新築マンションを買うなら、やはりモデルルーム見学は欠かせないようです。

でも、初めてのモデルルーム見学はいろいろ不安が…。そこで、3年前にマンションを購入し、その体験談をブログ「シングル女性のマンション購入奮闘記」で公開している奈良織恵さんと一緒に、都心のモデルルームに行ってみました。

「いらっしゃいませ」と出迎えてくれたのは、三井不動産レジデンシャル・パークリュクスレジデンシャルサロンの茅原敦さん。まずは来場者アンケートに、いまの住まいや希望間取り、職業、購入動機などを簡単に記入。終わったら個室に移動し、「どんな間取りがあるのか」「このマンションのコンセプトは」など、物件概要を詳しく説明してくれました。さあ、いよいよ初モデルルーム見学です!

「その前に、マンションを建設する現地を見に行きましょう。実際に現地を見ることで、よりモデルルームに現実感が出てきますよ」(茅原さん)

いきなり現地見学ですか!? 肩すかしをくらった感じでしたが、住宅購入は「暮らしを買う」ことだと、茅原さんはアドバイスしてくれました。

「マンションはお部屋だけを買うわけではありません。周辺環境や立地を見ていただきたいのです。近所にどんなお店や施設があるのか、隣にはどんな建物が建っているのか。これは現地を見ないとわかりませんから、必ずお客様を現地にお連れするようにしています」(茅原さん)

20~30分ほどで現地見学を終えると、次はいよいよお待ちかねのモデルルームへ。が、しかし! ここで目を輝かせたのは、筆者ではなく奈良さんでした。

「やっぱり新築マンションはいいですね! 収納も多いし、天井も高い。玄関やお部屋に段差がなくてフラットなのもいいなぁ」

ボクは案の定、お洒落なインテリアにばかり目がいっていました…。さすが、マンション購入体験の“先輩”、見るポイントが初心者のボクとは全然違います。

「モデルルームでは、自分が生活している場面を想像してください。そのためにも、実際にイスに座ってみたり、ドアやスイッチなどにも触れてみましょう。浴槽の中に入ってもいいですよ(笑)」(茅原さん)

言われたとおり、モデルルームの中で自分の生活シーンを想像していたら…キッチンに立っている奈良さんを見て、ついつい自分の新婚生活(予定なし)を妄想しちゃいました。「こんな部屋で暮らせるんだ!」と思うと、が然ほしくなってきますよね。

「いまの住まいに比べてよく見えるのは当然です。ここはひとつ冷静になって、広さの感覚などを注意して見てください。このモデルルームは43平米ですが、本当にその広さでいいのか? 自分のライフスタイルには50平米の物件の方がいいのではないか? などを考えてみてください」(茅原さん)

モデルルームは、実際の間取りと異なる場合もあるので、広さや空間のイメージをつかむことが大事なのだとか。
茅原さんによると、男性は間取りや設備にこだわる人も多いんだとか。とはいえ、そこだけに目が行ってしまうと、いい物件を見逃しちゃうこともありそう…。冷静かつ総合的な判断ができる男になりたいものです。
モデルルームの見学が終わったら、先ほどの個室ブースに戻って商談タイム。ここでは、簡単なローンのシミュレーションをしてもらいました。夢の新築マンション、やっぱりそれなりの値段になるなぁ…と思っていたら、ここで奈良さんが一言。

「この立地でこの価格かぁ。月々の支払いをこうして…いまの物件がいくらぐらいで売却できたら…」

ボクより積極的になっているじゃないですか! 一度マンションを購入した経験者をも虜にする都心の新築マンション。ボクはもう一度冷静な頭で自分の家計簿を見返して、お金の問題をしっかり考えながら検討してみたいと思います。
 

  モデルルーム見学の心構えを中川さんに聞いておいたのに、
案の定、ちょっと舞い上がってしまいました。

やはり、モデルルームって「ほしくなる」演出がうまいんですよね。
中川さんの言うとおり、ゴミ箱は置いてなかったみたいです。

もっと落ち着いて現実的なマンション選びができるよう、
次回は住宅ローンの基本を勉強してみたいと思います。

当連載では、みなさまからの住宅購入に関する素朴な疑問を募集しております。
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