都心に“自分の城”を持ちたい!

第7回 家を買うときのお金のやりくりを知りたい!

2009.09.28 MON

都心に“自分の城”を持ちたい!

いくら? どうやって? 家を買うときに必要なお金って?



住宅ローンは毎月コツコツ返済していくもの。とはいえ、まずは頭金としてまとまったお金を用意しなければならないケースが一般的。実際、家を買うとなったら、いくらぐらい準備しておけばいいんだろう? ファイナンシャルプランナーの菱田雅生さんに聞いてみました。

「一般的には、物件価格の20~30%が自己資金として準備しておく金額の目安といわれていますが、目安はあくまでも目安。『いくら必要か?』ではなく『いくら返せるか?』から考えていきましょう。たとえば、返済可能な額が2500万円で、希望する物件の価格が3000万円だったら、その差額の500万円を用意する、といった具合です。もちろん、自己資金は多い方が月々の返済は楽になりますが、『返せる額』の物件なら頭金が少なくてもいいわけです」

実際、新築マンション購入者の58%が、自己資金は物件価格の20%未満(出典:リクルート住宅総研「2008年新築マンション契約者動向調査」)なのだとか。そうやって聞くと、頭金にできるお金があまりないボクでも、なんとかなりそうな気がします。

「データは目安に過ぎませんから、安心しないでくださいね。住宅ローンの場合、収入が低くてもかなり多額のお金を借りられてしまうので、自己資金が少なくても“買えちゃう”ことが、むしろ問題なんです。大事なのはあくまでも『返せる金額』。これは各家庭の経済状況や生活費などにより変わってきますから、よく考えてください」

ちなみに、新築マンション購入者の22%が親などから贈与を受けているそうです(出典:同上)。親から贈与を受けて買うのってアリ? 贈与がないと買えないのに、無理して買っているような気が…。
親が贈与してくれる場合、後々のことを考えると、物件のグレードアップに使うより、残債を減らす方に使うようにしよう。部屋が豪華になっても生活は変わらないしね。
「そんなことはないですよ。もらえるものはもらっておいて損はありません。でも、500万円もらったから500万円高い物件を買うのではなくて、返済額を減らすことに使った方がいいと思います」

かじれるスネはかじっておいて損はないですもんね。まあ、かじれるスネがあるかどうかが問題ですが…(笑)。ところで、住宅ローンを借りるときって、どうやって借りたらいいんですか? まさか、いきなり銀行に行って「3000万円貸してください!」っていうわけじゃないですよね?

「住宅販売会社には大抵の場合、提携している金融機関があるので、そこを紹介してもらうのが一般的です。提携金融機関の場合、金利が優遇されたりもします。でも、もちろん自分で探して相談に行くのもいいですよ」

自分で選ぶ場合、どの金融機関を選べばいいのかよくわかりません。銀行やJA、信用金庫などなどいろいろありますし…。

「基本的には金利水準で選べば問題ありません。メガバンクより中小の銀行の方が、金利が低い傾向があるというのは、覚えておくといいですね。また、あまり知られていませんが、給与振込をしている銀行だと金利が優遇される場合があります。ただし、金利が低くても手数料や保証料が高い場合もあるので、いろいろ調べてみてください」

知れば知るほど奥の深い住宅ローンの世界。一度くらいはファイナンシャルプランナーに相談した方がいいのかもしれませんね。まずはかじれるスネがあるかどうか、親にさぐりを入れるところから始めようかなあ…。

家持ち貧乏にはなりたくない! 住宅ローンの“幸せな返し方”とは?



今は住宅ローンが借りやすく、比較的簡単に家を買える時代だといわれています。ですが、借りやすいからって借りすぎると、もちろん返済はキツくなりますよね。そのあたりのバランスを見極めるべく、ファイナンシャルプランナーの菱田雅生さんに住宅ローンの“幸せな返し方”をご教示いただきました。

「管理費や修繕積立金などの維持費も含めて、月々の支払いが今の家賃以下なら、まったく問題ありません。ただし、必ず60歳までに返済できるようにローンを組みましょう。退職後までローンが残ると苦しいですよ」

今の家賃よりも支払いが安くなればいいですが、維持費まで含めて考えると現実的には難しい気が…。

「今の家賃が収入の何%ぐらいなのか? というのがひとつの目安になります。収入の10%しか家賃を払っていないのか、30%以上払っているのかで負担は変わってきますから。まずはそこを考えてみてください」

ボクの場合、都心に憧れの“自分の城”を手に入れられるなら、月に2万円ぐらいなら負担が増えてもいいかな、とは思います。

「お金の使い方は人それぞれですからね。食費に月2万円しかかからない人もいれば、10万円かかる人もいます。月々の負担が増えてもいいかどうかは、その人の価値観次第です。あとは『何を重視するのか?』『何にお金を使いたいか?』によりますね。旅行に行きたい人もいれば、いい部屋のためなら生活を切り詰めてもいい、という人もいます」

ひとくちに“住宅ローン”といっても、それぞれの価値観やスタイルによって、“幸せな返し方”は違うわけですね。たとえば、繰り上げ返済。これはローンの途中でまとまったお金を返済して、ローン残高を減らす方法です。返済総額が減る= “幸せな返し方”といえるのでしょうか?

「よく、『5年後にいくら、10年後にいくら』と、繰り上げ返済を計画してローンを組む方がいますが、これは損になります。計画して繰り上げ返済をするなら、最初から月々の支払いに含めた方が得策です。金融機関によっては、繰り上げ返済時に手数料がかかるところもあり、繰り上げ返済をするなら臨時収入があったときですね。でも、繰り上げ返済をしなくてもいい返済計画を立てているのが前提ですから、私なら旅行にでも行ってパーっと使っちゃいますけど(笑)」

あと、返済していくうえで気になるのが、ローンの“借り換え”です。得になるなら借り換えたいけど、なんだかめんどくさそうで…。
最近はお金を借りやすくなっているので、ムチャな計画でローンを組む人も多いという。幸せのために買うマイホーム。ローン貧乏にならないように気をつけたいです…。
「今はわりと簡単に借り換えができますよ。でも、借り換えをするには手数料や抵当権の登記費用がまたかかってくるので、そのあたりを考えて、それでも得になるのかを、よく計算してください。借り換えの手数料や登記費用には最低でも20~30万円、場合によっては60万円以上かかることもありますから、銀行やファイナンシャルプランナーに相談するといいですね」

まずは自分の暮らしを把握すること。そして、繰り上げ返済などに頼らない、安全な返済計画を立てること。このふたつが“幸せな返済”のポイントなんですね。あとは、結婚計画(まったく未定)を立てれば人生安泰!? よく「上手な繰り上げ返済のやり方」みたいな記事を目にしますけど、
そもそも繰り上げ返済をしなくてもいいのが「上手な返済」なんですね。


ひとくちに“幸せな返済”といっても、十人十色。
ボクの場合は、少しぐらい負担が増えてもいいや、と思っているので、
外食や飲み会は減らすことになるのかな?

いずれにしても、ローン貧乏にだけはなりたくないから、
しっかりした返済計画を立てたいと思います。

当連載では、みなさまからの住宅購入に関する
素朴な疑問を募集しております。
下記の投稿欄からぜひお便りください。お待ちしています!

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