オーストラリアの女性数学者が提唱

「完ぺきな結婚相手を探すには12人と交際しろ」説のナゾ

2009.10.15 THU



写真提供/AFLO
今年8月、ロイター通信から衝撃的なニュース(本記事タイトル)が配信された。脳内では若干の動揺とともに様々な疑問符が明滅する。

提唱者はシドニー大学のクリオ・クレスウェル博士。彼女の言い分はこうだ。「数学的解析から導き出した定理によれば、まず12人と交際し、別れる。そののちに探せば、13人目に理想の結婚相手が見つかるだろう」。

しかし、肝心の12という数字の根拠がどこにも載っていないではないか。東京工業大学世界文明センターフェローで、11月初旬に『感動する!数学』(PHP研究所)を刊行する桜井進先生に聞いてみると。

「うーん。その説については何とも言えませんね。しかし、その話からは18世紀の数学者オイラーが解決した問題が連想されます。例えば、13人目を含めてトランプで例えると、2人が13枚の札を1枚ずつ出し合ったとき、すべて異なる場合、すなわち出会いがない確率は約37%なんです。しかし逆に言えば約63%は少なくとも1つは合う、恋愛に置き換えれば『いい出会い』といえますよね」

でも、相手が多いほど確率も増すのでは?

「いえ、じつは驚いたことにこの数値は5人ずつでも5億人ずつでもほとんど変わりません。結論としては、やはり直感で選ぶのが一番では?」

5万人近くの会員を抱える結婚相談所大手、オーネットにもこの難問をぶつけた。

「女性は複数の男性を同時進行的に検討するのに対し、男性は1人がダメだったら次へ、という傾向があります。婚活という意味では男性が12人と交際するのはちょっと大変でしょう」(広報グループ・平川ゆかりさん)

平川さんはこんな男女の違いも指摘する。

「女性は相手への希望条件シートを事細かに埋めるのに対し、男性は『特になし』と書く場合が非常に多い。要するに、結婚に何を求めているかがあいまいなんですね」

何だか自分が叱られているような気分になってまいりましたが、結論としては「夢見がちな結婚は失敗する」、そういうことでしょうかね。


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