軽量、ダンベル型、クリスタルカット…

独自のカタチが続々と登場!ペットボトル“進化論”

2009.11.05 THU



撮影/荒井大洋
ペットボトルって、最近いろんな形のものが増えてきたと思いませんか? 極端に凹凸のあるものや団子型のもの、スリムでくびれのあるものや宝石風にカットされたもの。このように容器が多様化しているのは一体ナゼなのか? 消費産業に詳しい日本経済新聞社・産業地域研究所の相良隼二氏に話を伺った。

「96年の500ミリリットル以下サイズの解禁以降、ペットボトルは飛躍的に国内生産量が増加し、近年は飽和状態になりつつあります。そのため、メーカー各社は独自性を出すべく、中身だけでなく外見のデザインや利便性を追求し、クリスタルカットデザインやフィットボトル、エコやダイエットの視点から軽量のものやダンベル型など、独自のボトルが開発されるようになったんです」

さらに、様々なアイデアを実現できるようになった要因として、ペットボトルの内製化と技術向上が挙げられるという。ペットボトルの製造工程は、大きく分けて1資材を作る、2膨らませる、という2段階。以前は2の状態のものを仕入れて中身を充てんしていたが、体積がかさばって輸送コストの負担が大きかった。そこで、2の工程をメーカーが自社の工場内で行うようになり、製造技術が向上し、結果的に独自の形状を実現できるようになったのだとか。

実際、独自の容器を採用した商品の売り上げも好調。今年5月に発売されたミネラルウォーター『い・ろ・は・す』(日本コカ・コーラ)は、国内最軽量12g、空き容器をしぼるという環境アクションを提案してエコ活動を推進し、発売後わずか97日で販売1億本を達成したという。

「『い・ろ・は・す』は思わず水に触れたくなるほどの容器の薄さが特徴。つぶすと、これまではベコッだったのがクシャッという紙のような音に変わった。これは非常に気持ちいいですね(笑)」(相良氏)

まさに容器革命時代。今後は家庭内でリサイクルができるような商品の開発も進んでいくとのこと。容器革命は僕らの財布にも優しい!?


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