実は「おばあちゃん」のいる生物は希少

「おばあちゃん」の存在が人類を繁栄させたって本当?

2007.07.19 THU

子どものころ、おばあちゃんの背中に揺られて眠ったっけ…。なんてほのぼのした思い出はみんな持ってると思うけど、この「おばあちゃん」の存在、生物学的に見ればとても珍しいものなんだそう。人間の男性も含めて、ほとんどの動物が繁殖年齢=寿命になっているのに、人間の女性だけ生殖能力がなくなった後も長く生き続けるのだとか。その不思議を解くカギとして登場したのが、「おばあさんの知恵や経験を生かすことで人類は繁殖成功度を高められた」と仮定する「おばあさん仮説」。この仮説を支持する人類学者の長谷川眞理子さんにお話をうかがいました。

「ヒトとサルが未分化だった600万年前には『おばあさん』はいませんでした。最近の調査で、ホモサピエンス(現在の人類)が登場したころに人類の寿命が飛躍的にのび、祖父母世代が増えたらしいことがわかりました。また、ある狩猟採集民族を調査したところ、祖母がいる家族といない家族では、いる方の家族に子どもが多く残ったという結果が出ました」

つまり、おばあちゃんの手助けがあることで子育てがうまくいき、人類は繁栄できたってことなんですね?

「人類の子育ては共同作業で成り立ってきたのだと思います。産むことだけでなく、手助けすることも“育てる”ことにつながっているんですよ」(同)

女性の長寿が人類の繁栄につながった…なんて、女性としてちょっと鼻が高いと思いません?

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