ミャンマーの混乱は続いていますが…

自宅軟禁されているスー・チーさんってどんな人?

2007.11.08 THU


ミャンマーでジャーナリスト・長井健司さんが殺害された事件から、1カ月。衝撃的な事件だったけれど、実はミャンマーの情勢どころか、よく耳にするアウン・サン・スー・チーさんがどんな女性か、あまり知らないのですが…。ミャンマーの情勢に詳しい上智大学の根本敬教授、教えてください!

「スー・チーさんは、88年に軍主導の社会主義政権に対し、非暴力の民主化運動を起こして、91年にノーベル平和賞を受賞しました。しかし軍は、社会主義を捨てたものの、政権の支配はやめなかった。しかも、『ビルマ』の英名を『バーマ』から『ミャンマー』に変更。その結果、軍政に非難が集中し、多くの国民は今もスー・チーさん率いるNLD(国民民主連盟)を支持しているのです」

スー・チーさんは、なぜそこまでのカリスマ性があるのでしょうか?

「まず、彼女が民主化を目指す非暴力の不屈の戦いを続ける強い女性だから。そして、彼女がビルマの独立運動を率いたアウンサン将軍の娘だからです。かつて彼は、国民を守るための軍隊を作って、民主的な立場でビルマをイギリスからの独立に導きました。しかし、その後のクーデターでビルマは軍主導の社会主義政権になり、軍隊は国民にもその力を振るうようになってしまった。国民は、88年の民主化運動後も続く軍政をくつがえせるのは、アウンサン将軍の遺志を継ぐスー・チーさんだけだと考えているのです」(同)

現在スー・チーさんは3度目の軟禁中。彼女が再び民衆を率いる日は来るのだろうか。

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